2024 年 7月 27日 (土)
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横断歩道も階段もスイスイ…韓国・現代自動車の配送ロボット

「モビン」の自動運転配送ロボットM3による配達サービス(c)news1

韓国・現代自動車グループの社内ベンチャーとして出発したスタートアップ企業「モビン(MOBIN)」がこのほど、京畿道(キョンギド)華城市(ファソンシ)の現代自動車南陽(ナミャン)研究所周辺で、自動運転配送ロボットM3を公開した。ロボットは高い階段や坂もぐんぐん上がり、歩行者との距離が近づくと、自ら走行を中断して衝突を避けた。見守った市民も驚きを隠せない様子だった。

配送ロボットM3は四角形でサイズは大きくもなく、カチューシャをかけたような感知センサーが親近感を与えた。

しかし、動き出すと高い階段の上り下りはあっという間で、傾斜地の通過に滞りもなかった。坂道でも荷台の角度は水平に維持され、配送中の物が動くことがないようになっている。

横断歩道ではセンサーが信号の色を識別し、無事に渡った。木や街路樹など障害物も問題はなかった。ただ、規制があるため、時速4.8キロを超過できない。

顧客はアプリでM3が到着したという連絡を受ける。注文したものを受け取った後、顧客が完了ボタンを押すとM3は店に戻る。昼夜を問わずこうした配送作業を繰り返すことができる。

モビンのチェ・ジン代表は「M3の長所は空間と時間の制約がなく、安いこと。商用化されれば配達費1000ウォン(約100円)時代が到来する可能性がある」と自信を示した。

ただ、商用化までに越えなければならない山がある。現行の道路交通法上、ロボットは歩道を通ることができない。また、ロボットはカメラで道と障害物などを認識するが、個人情報保護法上、撮影には一定の制約が伴うからだ。

モビンは今年、M3のテスト配送サービスを通じて検証に力を入れ、早ければ来年にも商用化を計画している。

(c)news1

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