2024 年 7月 27日 (土)
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李在明氏“脱毛対策”検討に爆発的反応

イ・ジェミョン(李在明)氏©news1

韓国与党「共に民主党」の大統領候補のイ・ジェミョン(李在明)氏が脱毛薬の健康保険適用を検討していることが伝えられ、話題になっている。公約として確定していないにもかかわらず、爆発的な反応が続き、選挙対策委員会も驚いている。

◇大統領選スローガンにもパロディーが

同党の「ダイナマイト青年選挙対策委員」が「リスナープロジェクト」を通じて国民の意見を集めたところ、その中に「脱毛薬の健康保険の適用」という声があった。イ氏はこれに関心を示し、「生活密着型公約シリーズ『ささやかだが確実な幸せ』の公約に含めることができる」という意見を明らかにしたという。

この情報が3日午後になって広まり、オンラインコミュニティ「ディーシーインサイド」の「脱毛ギャラリー」には翌日、イ氏関連のニュースへの反応が絶えず書き込まれた。

「イ・ジェミョン氏を選ぶことにする」という支持が多く、中にはイ・ジェミョン氏の名前にキングを組み合わせた「キング・ジェミョン」という表現も。イ・ジェミョン氏の新しい大統領選スローガン「これから、きちんと、私のために イ・ジェミョン」をもじって「これからきちんと植える、私の頭のために イ・ジェミョン」と書き込む人もいた。

民主党の現役国会議員の反応も興味深い。キム・ウォニ、パク・ジュミンの両議員らは、脱毛薬健康保険適用を検討するというニュースをフェイスブックに引用するなどして呼応した。それほど国民の間で脱毛の悩みが少なくないという証拠だ。

◇20~30代に悩み深く

髪の毛に関連して、イ・ジェミョン氏がある会場で、保守系野党「国民の力」の大統領候補、ユン・ソンヨル(尹錫悦)前検察総長に声をかける場面も話題になった。2人は先月27日、ソウル市中区のプレスセンターで、韓国地方新聞協会主催の行事に参加した。イ・ジェミョン氏は同じテーブルに向かい合って座ったユン氏に、あいさつ代わりに「毛をちょっと植えられたんですか」と尋ねた。

ユン氏は「いや、そうではありません。染色だけ」と答える。脱毛ギャラリーでは、これについて「ライバル候補の髪の毛もチェックする(イ・ジェミョン)」という反応だ。

脱毛症患者のうち30代の割合が多いだけに「脱毛薬」が青年公約に急浮上したという面もある。

健康保険公団によると、2020年の脱毛疾患者は23万3194人。年齢別では30代が22.2%(5万2000人)と最も多い。これに20代を合わせると10万人を超え、全体の44%に達すると推定される。23万人余りのうち、男性が13万人余り、女性が残りの10万人余りという集計もある。脱毛治療剤の費用も20~30世代には負担になる。

さらに、脱毛症を患っている人は1000万人に達するという見方もあり、脱毛ギャラリーでは「千万の脱毛者」という表現がしばしば登場する。

◇「毛(モ)ピュリズム」?

もちろん批判も活発だ。税金を取り立てて金をばらまくというポピュリズムとの指摘が代表的だ。

オンラインコミュニティには「脱毛症の健保費用はどこから持ってくるのか、保険料引き上げ? それとも他の部分から引き抜いてくるのか」「健保料負担を準備しろ」という批判も見られる。毛(モ)の字をあてた「モピュリズム」という揶揄もある。

一方、「老人福祉は当然のことだが、脱毛薬健康保険の適用はポピュリズムなのか」と問いかける文章も登場した。高齢者に対するインプラント、一部疾患に対する漢方薬、療養院などの費用は保険適用されているというわけだ。

あるネットユーザーは「なぜこれがポピュリズムなのか。20代後半に脱毛してストレスを受け、社会活動に自信が持てなくなることも病気だ」と主張した。

こんななかで、歯のインプラントなど、他の高コスト医療サービスまで、大統領選公約に含まれるかどうかに関心が集まっている。国会などによると、現在満65歳以上の歯科インプラントの製作は保険の対象だ。だが40~50代でもインプラント手術が増え、彼らの経済的負担も無視できないのが現状だ。一部では「脱毛薬だけでなくインプラントも健康保険の適用を拡大してほしい」との要求も提起されている。

©MONEY TODAY

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