2024 年 5月 27日 (月)
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月給分だけ働く「静かな辞職」MZ世代は大勢…チームワークどうしよう

ソウル市鍾路(チョンノ)区の光化門(クァンファムン)駅でマスクをした会社員たちが出勤している©news1

「給料をもらった分だけ働くつもりです」。会社員5年目のパクさんは最近、「静かな辞職」という言葉に大きな共感を感じている。「静かな辞職」(Quiet Quitting)とは、実際に退社はしないが、心は職場から離れ、最小限の業務だけをしようとする態度を意味する韓国の新造語だ。

ソウル大消費者学科のキム・ナンド教授もこのほど、「トレンドコリア2023」出版懇談会で来年の韓国を貫く主要キーワードとして「静かな辞職」を挙げた。

社員・代理・課長などいわゆるMZ会社員の相当数が「静かな辞職」を実践していた。半面、次長・部長・役員ら40~50代の会社員とは温度差があった。

統計からもこのような事実が確認できる。求人・求職プラットフォーム「サラムイン(Saramin)」が昨年12月、会社員3293人を対象に「ちょうど月給を受け取る分だけ働けば良い」ということに10人中7人(70%)が「同意する」と答えた。世代別に「同意する」という回答の割合が20代(78.5%)、30代(77.1%)で高い反面、40代(59.2%)と50代(40.1%)は割合が相対的に低かった。

news1の取材を総合すると、多くのMZ世代会社員が「静かな辞職」に同感し実践していることが確認できた。

会社員2年目のBさん――「部長がこの前、飲み会の席で『情熱』を持って会社の仕事に励め、と言ったのには、あきれて苦笑いだけが出た」

最近、結婚した会社員4年目のCさん――「部長と専務、代表取締役など上の方々は、その当時の会社の月給で家も買って家族も養えるので会社に忠誠を尽くしただろう。今は会社の月給が私の人生の責任を負ってくれますか。だからといって仕事を全くせず月給だけを持っていくいわゆる『月給ルパン』になるというわけではない。ちょうどお金をもらった分だけ仕事をするということ」

こうした話を聞いていたDさんは「上司を見ると会社に忠誠を尽くして人生を捧げても、会社からのリターンはあまりないようだ。むしろ『静かな辞職』のような気持ちで会社に通うのが気楽だ」

昼休みに会社員が明洞(ミョンドン)の粉もの料理屋の前を通っている©news1

◇「MZ世代が上司なのか」…「チームワーク放棄」既成世代の頭の中

既成世代も新入社員の気持ちを理解している。「私の時は……」で始まる武勇談は飲み込み、後輩の顔色をうかがうために絶えず努力している。それでも気に食わない後輩の業務態度を指摘するより、一緒に働くことをあきらめる場合も少なくない。

中小企業課長のヤン・ヒョンス氏(35)――「MZ世代が上司でもないのに、まるでご主人さまをお迎えするみたいに神経を使わなくてはならず、うちの部署では新入社員を受け入れたくない。業務時間をきちんと守れない日があるにもかかわらず、ある後輩が20分超過勤務したことを問題視した時は本当に困った」

大企業部長級のチョン氏(40)――「最近の新入社員はMZ世代だと言っては自分の行動に免罪符を与えてしまうので負担になる。業務引き継ぎのための説明ひとつにも、後輩がどのように受け入れるか悩むようになり、むしろ一人で仕事をするのが楽に感じられる時が多い」

チョン氏はこうも言ってため息をついた。

「後輩たちの個人領域を尊重したため、対話をしたり親交を結ぶこともあきらめて久しい。愛社精神や同僚愛を必ず持たなければならないわけではないが、チームワークで完成する業務も明らかにあるため、一方では苦々しい」

企業も組織内のMZ世代と既成世代間の不協和音を感じて久しい。

しかし、単に組織文化の改善だけで解決できる問題ではないと口をそろえる。

企業人事担当者A氏(32)は「新入社員のうち1~2年以内に退社する確率が高まっていることを体感している。最近の若い世代が人生で重要な価値と考える自己実現は、会社で成し遂げられるものではないという事実を知っている。年俸引き上げや福祉制度改善も解決策ではないと感じている」と吐露した。

©news1

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