
韓国の浦項工科大学(POSTECH)バイオ未来技術革新研究センターは5月30日、川崎市産業振興財団「ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)」と次世代の細胞・遺伝子治療技術の開発に向けた了解覚書(MOU)を交わした。
両機関は今後、生体膜・デリバリーシステム工学に基づいた技術とナノ薬物デリバリーシステム(Nano-DDS)技術を融合させ、免疫疾患、がん、中枢神経系疾患などの難治性疾患治療に共同で取り組む。
iCONMは「キングスカイフロント」におけるバイオクラスターの中核研究機関で、2015年の開所以来、医薬・医療分野の融合研究と産学官連携を通じてバイオ技術の商業化を推進している。
B-IRCは今回のMOU交換を契機に、iCONMと共同研究・成果発表、国際学術会議・ワークショップの開催、短期・長期の研究者交流プログラムの運営など、実質的な協力を進める。
研究センター長のユ・ジュヨン氏は「両機関の戦略技術が融合すれば、グローバル競争力を持つ次世代治療剤の開発が可能になる。今回の協約が、意味のある研究成果につながり、細胞・遺伝子治療分野の転換点となることを期待している」と述べた。
(c)KOREA WAVE