林芳正外相は米ニューヨークのホテルで19日夕(現地時間)、パク・ジン(朴振)韓国外相と約50分間、会談した。
両外相は▽今年7月に日本で▽8月に東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議が開かれたカンボジア・プノンペンで――それぞれ会談しており、会談は3度目。
2人は会談場に入ってマスクを外した後、肘を突き合わせるポーズを取った。2人は軽く挨拶を交わしたあと、直ちに非公開会談に切り替えた。
今回の会談は、岸田文雄首相とユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の国連総会出席に先立ち開催されたもので、首脳会談の実現につながるか注目される。
会談後、パク外相は記者団の「首脳会談を開催するのか」という質問に、即答を避けつつ「良い話をたくさんした。関係改善のために双方が真剣に努力していくことにした」と答えた。
◇元徴用工訴訟をめぐり論議
同日の会談では、両国間の最大の葛藤懸案である元徴用工訴訟をめぐる論議が交わされた。
パク外相は、7~8月に官民協議会を通じて議論された問題解決のためのアイデアを日本側に説明したという。
また、韓国政府が構想している追加の世論対策と「最終案」用意のための大枠のスケジュールを日本側に紹介し、それに対する日本側の協力を求めたという。
ユン大統領は最近、米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、未来志向的な日韓関係のための「グランドバーゲン」(一括妥結)アプローチに言及しており、それに対する議論が交わされた可能性もある。
また、日韓双方は、北朝鮮の核・ミサイル開発の高度化に対応するための日韓・日米韓協力の重要性も強調している。
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