2024 年 12月 8日 (日)
ホームライフスタイルファッション日本のビール・ユニクロ「意外な反転」…ノージャパン「効果は終わったか」

日本のビール・ユニクロ「意外な反転」…ノージャパン「効果は終わったか」

昨年10月、ソウル市内にあるユニクロ売り場の様子©NEWSIS

韓国の消費者Aさん。「ノージャパンの象徴」とされるファッションブランドのユニクロ売り場を見て回り、「ユニクロが日本ブランドであることには気にしない」と口にした。2019年7月、日本との葛藤で浮上した「ノージャパン(NO JAPAN=日本製品不買)」運動が下火になっている。

ノージャパンの余波で一時、日本旅行が途切れた。ユニクロ売り場が相次いで閉店し、日本のビールがコンビニから消えた。日産自動車が韓国から撤退するほどノージャパンの反響が大きかった。

だが、3年が過ぎた今……。ノージャパンの動きが停滞し、日本ブランドが再び蘇っている。

実際、ユニクロは昨年から▽Lemaire▽Theory▽JW Anderson▽Jil Sander▽Marni――などのブランドとコラボした製品を相次いで発売し、店が開くとともに売り場に殺到する「オープンラン」現象まで起きた。

ロッテとコラボして設立した韓国法人「FRLコリア」は2020年(2019年9月~2020年8月)営業損失が884億ウォンに達したが、昨年(2020年9月~2021年8月)529億ウォンの営業利益を上げ、黒字転換に成功した。

同様にノージャパン打撃が大きかった「デサントコリア」も昨年、連結基準の売上は5436億ウォンで前年対比9%増、営業利益は115億ウォンで前年325億ウォン営業損失から黒字に転じた。

韓国市場で全盛期を享受した日本ビールも、底を打って反騰する様相をみせる。

アサヒビールを売る「ロッテアサヒ酒類」は昨年、4億ウォンの営業損失を出した。これは前年の営業損失(124億ウォン)より赤字を96.8%減らしたものだ。

ノージャパン運動以前の2018年、1248億ウォンまで急騰した同社の売上は、以後急減して昨年は172億ウォンまで落ちた。だが、最近は、国内流通店で日本ビール販促イベントを再開し、シェア回復を狙う。

関税庁によると、今年第1四半期の日本ビール輸入額は266万6000ドルで、前年同期比22.6%上昇した。ロッテアサヒ酒類の関係者は「現在、主要コンビニで希望する店主を対象に他の日本ブランドとともに輸入ビール選びイベントに参加している」と伝えた。

“家飲み”文化が広がり人気の高い「ハイボール」に多く使われる日本のウイスキーの輸入額も、今年第1四半期123万9000ドルで前年同期比42%程度跳ね上がった。

日本のアニメーションキャラクターを活用した「ポケットモンパン」が国内で熱風を見せるのも、ノージャパンの動きが衰えたことを示す証拠だという評価もある。

SPCサムリプが2月に披露した「ポケモンパン」は発売2カ月余りで販売量1500万個を突破して「販売大乱」が起きている。

日本の「株式会社ポケモン」の韓国法人「ポケモンコリア」は昨年の売上が334億ウォンで前年に比べて2.7倍跳ね上がった。今年はライセンスロイヤルティがさらに急増するものと見られる。

今後、ユン・ソンニョル(尹錫悦)新政権の日韓関係回復の意思も、ノージャパンの変数になる。日本が2019年、韓国最高裁の「徴用などの賠償判決」を問題視して、半導体素材などいわゆる「素材・部品・装備」に対する輸出規制を断行した後、両国関係は急激に凍りついた。

ユン氏は候補時代、「首脳間シャトル外交復元」などトップダウン方式の関係改善の意向を示してきた。

大韓商工会議所が最近、国内企業327社を対象に「新政権発足後の韓日関係展望」を調査した結果、回答企業45.3%が「改善されるだろう」と答えた。

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