2024 年 12月 8日 (日)
ホームライフスタイルトラベル アルプスなんてうらやましくない! 冬の終わりの江原道高城旅行 (上)

[旅行ライブ] アルプスなんてうらやましくない! 冬の終わりの江原道高城旅行 (上)

雪岳山©news1

「未練の多い人は、ある季節を他人より少し長く生きる」。韓国の有名な詩の一節だ。

冬の終わりが近づいてきたが、この詩のように季節をまともに満喫できなかったという未練を覚えた。もっと暖かくなる前に、と江原道(カンウォンド)高城(コソン)へ向かった。

冬の旅の候補地はいくつかあったが、高城を選んだのにはわけがある。雪の降らない日に行っても、真っ白な雪が舞い降りた自然の風景を静かに、そして気楽に味わえるポイントがあるからだ。

ソノカーム・デルフィーノの客室から望む雪岳山©news1

◇「展望の値段」を払ってまで列をなして泊まるリゾート

高城では、白い雪が積もり、一幅の水墨画を連想させる冬の雪岳山(ソラクサン)を暖かい部屋で満喫できる。

最近「ビュー(View)グルメ」という言葉が生まれるほど、展望の良い宿やカフェなどが人気を集めているが、高城には並外れたビューグルメリゾートがある。

高城郡(コソングン)土城面(トソンミョン)彌矢嶺(ミシリョン)の旧道に位置する「ソノカーム・デルフィーノ(Daemyung Delpino Golf & Resort & Hotel)」では、こっちを向いても、あっちを向いても雪岳山だ。どこよりも近くで雪岳山を満喫できるという理由から、泊まるだけでなく、ただ写真を撮るためにも多くの観光客が訪れる。

SNSでは、ここで撮った写真をめぐり「スイスのアルプスなんてうらやましくもない」という書き込みをよく見かける。

蔚山岩©news1

特に、このリゾートから眺める雪岳山の中で、その最大のポイントは蔚山(ウルサン)岩だ。「岩」という名に似合わず、高さ873メートル、周囲4キロの巨大な岩峰からなる蔚山岩は、一つの巨大な山に他ならない。

リゾート内に蔚山岩を眺める客室は80室あり、その中でも正面から展望できる客室は50室ほどだ。しかし、リゾートの予約をしたからといって、無条件で蔚山岩を展望する客室が割り当てられるわけではない。チェックインの際、先着順で部屋が割り当てられ、展望の代金として1泊2万2000ウォンの追加料金が発生する。それでも予約競争は熾烈だ。

©news1

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