2025 年 6月 14日 (土)
ホーム経済流通新規出店より「内実」重視へ…韓国ギャラリア、名品館再建へ

新規出店より「内実」重視へ…韓国ギャラリア、名品館再建へ

ギャラリア名品館再建の予想図=ハンファギャラリア提供(c)MONEYTODAY

韓国の財閥・ハンファグループ傘下の百貨店事業「ギャラリア(Galleria)」が新規出店を事実上中断し、ソウル・江南の中心地にある旗艦店「名品館」の全面再建に注力する方針を固めた。

現在、ギャラリアは全国で5店舗を運営しているが、2020年に京畿道・光教(クァンギョ)店をオープンして以降、新店舗の出店計画は打ち出していない。

これは、ロッテ・新世界・現代といった百貨店大手3社が今後数年にわたり釜山、仁川、光州などの地方都市で大規模新店舗の出店を準備している動きとは対照的だ。

ギャラリアは2023年、売り上げ5383億ウォン(前年比20%増)を記録したものの、営業利益は32億ウォンと前年比68%減少。売り上げ全体の8割以上を百貨店が占めており、F&B(飲食)分野への新規進出も収益化には至っていない。

こうした中で、ギャラリアは最も高い売り上げを誇るソウル・江南の名品館を全面的に再建し、百貨店事業の競争力を強化する方針を明らかにした。

名品館のウェスト棟(1979年築)とイースト棟(1985年築)は築40年以上が経過し、2004年と2014年に一部リニューアルされたが、延床面積は約8300坪(2万7000㎡)と、新世界百貨店江南店の3割程度に過ぎないうえ、駐車場も狭小なままだ。

再建計画では、両棟を完全に解体し地下構造から作り直すとともに、延床面積を約1万8000坪(約6万㎡)に倍増させる。さらに、英ロンドンの著名建築事務所「ヘザーウィック・スタジオ」と連携し、革新的な外観デザインと地上・地下の都市公園空間の創出など、都市全体に影響を与える再開発を構想している。

(c)MONEYTODAY

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