2024 年 11月 7日 (木)
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料理はロボット、配達はドローン…韓国有名チェーン店が描く“未来のチキン屋”

揚げ物の作業をする調理ロボット(キョチョンF&B)(c)KOREA WAVE

韓国全土に店舗を展開するフライドチキン専門店「キョチョンチキン」が、加盟店に最新ロボットを導入することで自動化をはかっている。チキン調理からホール運営、配達まで自動化領域を拡大し、コストを削減してサービスの質を高めるという構想だ。

キョチョンチキンを運営するキョチョンF&Bは、キッチンで鶏を揚げるロボットを複数のメーカーと開発中だ。2021年10月にロボットメーカーの「ニューロメカ」と手を組んで本格的なチキン調理ロボットの開発をスタートされ、先月は「斗山ロボティクス」と別の機種開発のために業務協定(MOU)を締結した。

◇キッチン調理ロボットの開発多角化

「ニューロメカロボット」は、衣の分離や脱油、成形などの調理をする。1時間当たり30羽の鶏を揚げることができ、揚げ物のサイドメニューの調理も可能だ。着脱システム設計で、洗浄する際の利便性を高めた。平均1日で設置が可能で、遠隔メンテナンス機能も使える。

「ニューロメカロボット」はキョチョンF&Bが昨年11月から約2カ月間、直営店で導入され、今年初めにソウルの店舗など3つの加盟店に導入した。現在、加盟店5カ所で稼働している。

斗山ロボティクスロボットフライソリューション(斗山ロボティクス)(c)KOREA WAVE

「ニューロメカ」は最近、キョチョンF&B全国加盟店を対象にロボット調理自動化説明会を開催した。キョチョンチキンオーダーメイド型ソフトウェアのアップデートも支援する点が、店主らから好評を得ているとニューロメカ側は説明した。

一方、斗山ロボティクスのロボットは、フライヤー上段のフード部に設置したのが特徴だ。空間の効率性を高め、油の交換や床の掃除などを容易にした。揚げバスケット6個を同時に稼働でき、1時間当たり最大24羽の鶏を揚げることができる。

斗山ロボティクスも全国のキョチョンチキン売場に段階的に導入することを目標にする。京畿道烏山(キョンギド・オサン)キョチョンF&B本社にロボットを設置し、効果を検証する。

KTテーブルオーダー「ハイオーダー」(KT)(c)KOREA WAVE

◇注文から配達まで自動化導入

キョチョンF&Bはキッチンの外にもIT技術を積極的に導入している。

キョチョンF&Bは全国1375カ所の店舗に無人注文システム「KTハイオーダー」の導入を進めている。このため、先月はKTと業務協定を結んだ。

KTハイオーダーは、客が席で端末機から直接、注文と決済を完了するシステムだ。大邱市寿城区(テグシ・スソング)の店舗2カ所にまず導入した。

さらに、配達が難しい地域ではドローンを活用できないか模索中だ。キョチョンF&Bはパブロ航空と協力し8月に京畿道の店舗で一部ペンションとキャンプ場にドローン配達を始めた。

キョチョンF&Bは昨年12月、パブロ航空とチキンドローン配達試験飛行を実施した。当時、事前に設定した経路で7kmの非可視圏飛行に成功し、ドローン配達の長所と可能性を確認した。

パブロ航空ドローンがチキンを載せ、空の道に沿ってペンションの顧客に配送している(パブロ航空)(c)KOREA WAVE

キョチョンF&B関係者は「新技術に伴う生産性と経済性、加盟店の満足度などを多角的に分析し、今後、導入する店舗を拡大する方針だ。今後も多様なIT革新サービスで顧客と加盟店の両方により良い売り場環境を作っていく」と語った。

(c)KOREA WAVE

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