2024 年 12月 26日 (木)
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文在寅大統領が中東歴訪へ……キーワードは「輸出・水素・受注」

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韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が15~22日、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、エジプトの中東3カ国を歴訪し、「輸出・水素・受注」外交に乗り出す。韓国企業の中東進出を通じた輸出増大、脱石油のための水素経済協力、原発・鉄道・都市インフラ建設の受注が目標だ。

◇UAE

ムン大統領のUAE訪問は2018年の公式訪問以来。16日には、水素協力に向けて「韓・UAE水素協力ビジネスラウンドテーブル」に出席。UAEのマクトゥーム首相との会談も予定されている。

同日、「ドバイ国際博覧会」で韓国館を紹介し、「2030年の釜山(プサン)国際博覧会」誘致に向けて、韓国政府の炭素中立とデジタル転換への考えを明らかにする。

UAEは韓国が中東・アフリカ地域で唯一、「特別戦略的パートナー関係」を結んでいる国だ。韓国が海外に初めて建設した原発(バラカ原発)がある。中東で最も多く企業が進出し、韓国人が居住する国でもある。昨年10月には包括的経済連携協定(CEPA)を推進することで合意している。

◇サウジアラビア

ムハンマド皇太子の招請を受けて18~19日、公式訪問する。ムン大統領は首都リヤドで2日間、皇太子との会談、両国の経済関係者が参加するビジネスフォーラムへの出席、湾岸協力会議(GCC)事務局長との会談などが予定されている。

サウジは中東で唯一、主要20カ国・地域(G20)加盟国であり、中東で経済規模が最大の国だ。1965年以後、韓国企業のサウジでの建設受注実績は1527億ドルに達する。

◇エジプト

19日夕、首都カイロに移動する。韓国大統領としては史上2度目の訪問であり、16年ぶりのエジプト公式訪問だ。

公式歓迎式の後、ムン大統領はシシ大統領と単独・拡大首脳会談に臨み、両国間の了解覚書(MOU)署名式に出席する。

首脳会談ではエジプトと自由貿易協定(FTA)締結に向けた共同研究開始に合意する予定。環境にやさしいモビリティ、海洋、デジタルガバナンス、文化遺産の発掘・保存などの分野での協力関係の拡大について議論する。

ムン大統領はまた両国の「未来・グリーンビジネスラウンドテーブル」にも出席し、両国企業による電気自動車・情報技術(IT)など、環境にやさしい未来産業の協力を促す計画。

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