2025 年 8月 13日 (水)
ホーム社会整形手術後に斜視発症…韓国・副作用を訴えた女性に“名誉毀損”で病院が反撃

整形手術後に斜視発症…韓国・副作用を訴えた女性に“名誉毀損”で病院が反撃

手術後に斜視症状が現れた女性がSNSに投稿した写真(c)NEWSIS

目の整形手術後に斜視となった女性が、病院側から名誉毀損による告訴を警告されていたことが明らかになった。女性はSNSで手術の副作用を公表し、訴訟にまで発展する可能性が出ている。

韓国メディアJTBC「事件班長」によると、被害を訴えたのは会社員の女性。2025年2月、大邱市にある美容整形外科で「目の下の脂肪除去手術」を受けた。術後、物が二重に見える「複視」や、左目の動きが制御できない「斜視」の症状が出たという。

実際に撮影された写真には、女性が正面を見つめる際、左目が上に逸れており、左右に視線を動かしても右目だけがついてくる様子が確認できる。

女性が病院に連絡したところ、スタッフは「眼球の動きの問題は眼科に行ってください」と回答。女性が「手術直後の異常なのに眼科に行けとはどういうことか」と抗議すると、ようやく病院側は再来院を要請したという。

だが女性は病院への信頼を失い、大学病院で診察を受けた。その結果、手術による合併症であると診断された。病院に戻った女性に対して執刀医は「手術中に特別な問題はなかった。いずれ回復するはずだから、しばらく様子を見よう」と話したという。

女性は「初期には精神的にも非常に苦しく、鏡を見るたびに『これが自分の目か』と涙が止まらなかった」と語る。視線が合わず、対人関係にも支障が出て仕事も休職。経済的な損失も大きかった。医師から言われた「6カ月間様子を見る」期間も終わろうとしているが、症状はいまだ改善されていないという。

ついに女性は8月1日にSNSで手術の副作用を公表。これに対し病院側も反論を展開し、「SNSに掲載された写真は現在の状態ではなく、今は明らかな回復が見られる」と主張した。さらに「長期間来院がなかったため、適切な対応ができなかった」とも述べた。

また病院側は「今回の斜視は医療事故ではなく、極めて稀な合併症であり、これまで実施した4567件の手術中、1件だけ発生した」と釈明。そのうえで女性に対し、虚偽事実の流布および名誉毀損の容疑で法的措置を取るとし、内容証明書を送ったという。

これに対し女性は「目にピントが合う感覚を忘れてしまった。眼球が別々に動く生活を一生続けるのかと思うと恐ろしい」と吐露し、「名誉毀損を持ち出す前に、眼球の損傷を解決すべきではないか」と憤りをあらわにした。

(c)NEWSIS

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