2024 年 5月 27日 (月)
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技術がなくても誰でも描ける…ウェブトゥーンとAIの融合 (下)

ネイバーウェブトゥーンのAI技術を適用したネイバーショッピングライブの様子(ネイバーウェブトゥーン提供)©news1

◇グローバルAI学会で技術力を立証

最近では、米国で開催された国際AI学会「CVPR2022」でネイバーウェブトゥーンのウェブトゥーンAIが独自開発した技術を公開したこともあった。

その技術とは――希望するイメージから背景を分離できる「自動背景分離」▽実際の人の顔や背景をウェブトゥーンのように変える「ウェブトゥーン・ミー(Webtoon ME)」――の二つだ。

これらの技術は創作者のウェブトゥーン制作を支援することに重点が置かれている。ただ、究極的には、アイデアさえあれば誰でも簡単にウェブトゥーンを描くことができるようにする――という戦略でもある。

今回発表したAI論文の一つである「自動背景分離」は、絵の中から被写体のみを取り出せる技術だ。背景除去にかかる時間を大幅に削減することができ、作業時間を短縮できる。この技術は、ネイバーウェブトゥーンが開発中のウェブトゥーン専用編集ツールの核心となる予定だ。

また、もう一つの発表論文である「ウェブトゥーン・ミー」。ウェブトゥーン制作に使用する背景は実際の風景写真を参考にする場合も多く、この技術を使用すれば作業量を削減できる。

最近では「ネイバーショッピングライブ」の進行者の顔にもリアルタイムでウェブトゥーン・ミー技術が使われ、異種産業間でのコラボの可能性も予告した。

◇コンテンツの違法流通も遮断

ネイバーウェブトゥーンのAI技術が使われるのは「創作ツール」としてだけではない。追跡技術を使って、コンテンツの違法な流通も遮断しているのだ。

ネイバーウェブトゥーンは、作家が制作した作品の著作権保護のために、AI技術を活用した「トゥーン・レーダー(Toon Rader)」を開発し、違法に流通している作品を捕まえている。

トゥーン・レーダーは、データ分析やマシーンラーニング技術を導入し、利用者の違法共有パターンを分析して予測、疑わしい行動の際に、事前に遮断する。実際、海外サイトに先月、違法にアップロードされた有料作品数は、今年初めに比べ30%近く減少し、違法流通を根絶するのに一役買っている。

このほかにもネイバー生態系に必要不可欠なAI技術を研究・開発している。

ネイバーウェブトゥーンの最大の特徴は、誰もが自分の描いた漫画で「チャレンジ漫画」や「キャンパス」にアップロードし、デビューできるということだ。多くの作品の掲載に対応するため、有害コンテンツを検出するAI基盤の「トゥーン・セーファ―(Toon Safer)」を開発し、チャレンジ漫画に描かれた暴力・扇情的なコンテンツを遮断している。

有害な文章の遮断にもAI技術が使われている。「デトックス(Detox)」と呼ばれる技術が現在開発中で、コメント、掲示文、セリフなどのあるところに使用される予定だ。ネイバーウェブトゥーンのグローバルサービスである「ラインウェブトゥーン」から適用する準備をしており、「ワットパッド(Wattpad)」など、その他のサービスにも拡大する計画だ。

ネイバーウェブトゥーン関係者は「ネイバーウェブトゥーンは20年間蓄積した経験に基づき、ウェブトゥーンプラットフォームの運営に必要なAI技術を開発している。今後、絵を描くことが上手なプロ作家でなくても、アイデアさえあればウェブトゥーンを簡単に制作できるように研究を進めている」と明かした。

©news1

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