韓国のヘルスケア機器・ソリューション専門スタートアップ「イプルマインド(iplemind)」が電子足輪(位置追跡電子装置)を装着して性犯罪を防ぐことができるウェアラブル機器に関する特許を取得した。
同社は最近、特許庁バイオヘルスケア審査課から「機器着用可否を考慮して制御を遂行するウェアラブルデバイス、その制御方法・コンピュータプログラム」特許認定を受けた。
この特許はウェアラブル機器使用者が本人認証をする方法に関するものだ。本人認証が成功した後、使用者の着用の有無および生体データ(心拍、体温)などを確認することができる。
同社関係者は「ユーザーがウェアラブル機器を持続的に装着しているかどうかを心電図センサーで発生するノイズ変化データによって把握できる。生体データ測定および位置情報収集機能を活用すれば多様な産業群に適用可能だろう」と話した。
イプルマインドは今回の特許を活用し、新型コロナのような伝染病管理のために自己隔離が必要な人や性犯罪者が刑務所出所後に装着する電子足輪などに活用できると見ている。
現在、人の足首に取り付けられる電子足輪は全地球測位システム(GPS)とストラップの損傷を感知するセンサーが取り付けられている。もし電子足輪を着用した人が監視範囲を外れたり故意に破損したりすれば監視機関に報告されるシステムだ。
しかし、電子足輪を装着しても性犯罪を起こす事件が相次ぎ、現行の電子監督制度を改善しなければならないという指摘が絶えず提起された。7月、最高裁は2012年8月、電子足輪をつけて性暴行と殺人を犯した「ソ・ジナン事件」に対して国家賠償責任を認めもした。
これまでの電子足輪にイプルマインドの特許技術を適用すれば、性犯罪者の再犯を予防するのに役立つものと期待される。電子足輪装着者の心拍数をリアルタイムでチェックするため、心拍数が正常より大きく高くなれば警告音を送ったり、すぐに位置を把握して犯罪を防ぐことができるからだ。
イプルマインド関係者は「装着者の生体データを確保しておけば、あらかじめ犯罪の兆候を感知できる効果が得られるだろう。別途の補助動力装置部があって、電子足輪の毀損やバッテリーが放電されてもリアルタイムで状態を伝送できる長所がある」とも強調した。
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