
韓国プロサッカー・Kリーグ1「FCソウル」のファン約160人が6月29日午後、ソウルワールドカップ競技場北側広場で集会を開き、キ・ソンヨン選手(36)の浦項スティーラースへの電撃移籍に抗議した。
集会は午後4時から10分ほど開かれ、「キ・ソンヨンを出せ」「キム・キドン監督辞めろ」などのシュプレヒコールが起こり、サポーターはキ・ソンヨンへの思いを歌いながら監督とクラブの対応を批判した。
集会終盤には「サバの刺身」などを供えた祭壇パフォーマンスで抗議の意志を示した。
試合中もスタンドでは監督への批判バナーや「キ・ソンヨンコール」が続き、90分間「キム・キドン辞めろ」の声が鳴り止まなかった。選手紹介時には、選手には拍手、監督にはブーイングという明確な意思も示された。
試合後、ファンは選手バスを封鎖する“バス封鎖”行動に及び、選手バスが30分以上動けない状態となり、警察と消防が出動する騒ぎとなった。現場で指揮を執る警察官は、通行する一般車両のために封鎖解除を求めたが、予想通り、ファンは簡単には解散しなかった。
結局、40分にわたる騒動の末、キム・キドン監督がマイクを手に謝罪し、ファンはこれを受けて解散、選手バスは無事に出発できた。
キ・ソンヨン選手もグラウンドでサポーターに向けて「別れはいつか来るもの。ソウルを愛しているから、皆さんに辛い思いをさせたくない」との言葉を伝えている。
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