忘年会たけなわの時期、韓国では深夜帰宅のタクシーに客が殺到する「帰宅戦争」が勃発している。特に金曜日と週末にはタクシーを捕まえるのが難しく、乗車拒否の訴えも相次いでいる。
江南(カンナム)駅近くで会ったタクシー利用者(26)は「空車が点灯したタクシーを止めても、予約があると言って行ってしまう。京畿道利川(キョンギド・イチョン)の自宅までなら割増料金がつく距離なのに全く捕まりそうにない」と困り果てていた。
ソウルに住む会社員(32)は「タクシー乗り場に数十人の列ができていたが、1時間で1台も来なかった」と話した。
今年2月のタクシー料金引き上げの際、業界が「サービス改善」を掲げていただけに不満は大きい。
タクシー難が深刻になったのは、乗客の増加に追いつけていないからだ。個人タクシーは運転手の高齢化で深夜時間帯の運行が少なく、法人タクシーは配達業界に人手を取られて運転手が不足している。
全国タクシー運送事業組合連合会のイ・ヤンドク理事は「法人タクシーの場合、夕方に運転するという運転手がいなくて車庫で眠っているタクシーが相当多い」と話した。
(c)news1