韓国で最近、オンライン上に小学生たちが自殺を暗示する身振りをショートフォームコンテンツ(1~10分以内の短い映像)として上げる遊びが流行している。自殺で死亡する10代の割合が増加するなか、このようないたずらが、ややもすると誤った選択を煽りかねないという懸念が出ている。
YouTube、TikTokなど動画共有プラットフォームには「私は失敗作だって」「私に失敗作だって」などの題名を付けた映像が多数アップロードされている。10秒前後の映像の中には、主に幼い顔をした生徒が頭をかきむしり、胸を叩くなどのパフォーマンスをして、ベッドや布団の上に横たわる場面が登場する。また、映像には「辛くて大変だ」「私は必要ない子だって」「痛い、痛い」のような字幕もつく。
「失敗作少女、実際に落ちました」というタイトルの映像には、2段ベッドの手すりを握っている登場人物が、手を離して終わる。“血が広がる効果”が盛り込まれていて、ぞっとする雰囲気が漂う。
こうした映像は、共通して日本の歌「失敗作少女」の特定部分をBGMとして使用されている。該当部分の歌詞は「息が詰まって痛い、痛い。私は失敗作だって。要らない子だって」という意味に翻訳されている。
YouTubeで「失敗作」「失敗作少女」などの似たタイプの映像が多数検索される。専門家らは、このようないたずらが実際の自殺につながりかねないと懸念している。
統計庁によると、全体人口に比べ、自殺で死亡した人の割合は10代で増加傾向にある。2015年に自殺をした死亡者数は、人口10万人当たり4.2人(以下10万人当たり)だったが、2020年6.5人に増えた。2016年4.9人から2017年4.7人へと小幅減少したことを除けば、年々増加している。
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