ソウル市麻浦区(マポグ)のビアホールが窓に「入店は2003年生まれから」という貼り紙を出した。本来2004年生まれから酒とたばこを購入できるが、自主的に敷居を高くしたのだ。それはなぜか――。
60代の店主は昨年の今ごろ、未成年者に酒を販売したとして課徴金を科された。学生グループの1人は未成年だったが、兄の身分証を使って入店し、酒を飲んだのだ。見た目が似ていて兄との見分けはつかなかった。
グループが出て行った後、「未成年者に酒を売ったという通報が入ってきた」と警察官がやって来た。グループの1人が通報したらしい。
店主は食品衛生法違反で500万ウォン(約55万円)の課徴金を払った。店主は「後で学生たちが来て『適法に売ったのではないからお金を払う理由がない』と言うので、酒代を返した。怒りが爆発した」と憤った。
身分証を盗用したり偽造したりした未成年者に酒を売り、警察の調べを受ける飲食店は少なくない。特に修学能力試験が終わった年末は青少年の客が多く、店側は緊張感でいっぱいだ。
自営業連帯のイ・ジョンミン代表は「学生に焼酎を売って金を稼ごうと誰が思うのか。自営業者が悔しい思いをしている」と話した。
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