2025 年 7月 25日 (金)
ホーム政治北朝鮮平壌―北京の国際列車スケジュール公開…平壌―上海の航空便も再開へ、中朝関係に改善の兆し

平壌―北京の国際列車スケジュール公開…平壌―上海の航空便も再開へ、中朝関係に改善の兆し

2025年7月16日、「朝鮮観光」ウェブサイトに掲載された、平壌―北京―平壌の国際列車スケジュール=朝鮮観光サイトより(c)news1

北朝鮮が北京と結ぶ国際列車の定期スケジュールを公開したほか、平壌―上海間の国際航空便の再開準備も明らかにした。2024年まで冷え込んでいた北朝鮮と中国の関係が、2025年に入り段階的に正常化へ向かっているとみられる。

北朝鮮の国家観光総局が運営する「朝鮮観光」公式サイトに7月16日、「国際列車時刻表」と題したページが更新され、平壌―北京―平壌間を結ぶ列車の詳細なスケジュールが掲載された。

それによると、平壌発北京行きの列車は毎週月曜・水曜・木曜・土曜の午前10時25分に平壌を出発し、中国・丹東、瀋陽を経て、翌朝8時31分に北京に到着する。

逆に、北京発平壌行きの列車は同じく週4回、午後5時27分に出発し、瀋陽、丹東を経て翌日午後6時45分に平壌に到着する。

同サイトには、平壌―モスクワ―平壌間および平壌―丹東―平壌間の列車時刻表も掲載されており、特に平壌―モスクワの列車は2025年6月17日から運行が再開されている。

さらに注目されるのは、航空便の動きだ。「国際航路」セクションには新たに平壌―上海を結ぶ航空便「JS 157」が追加された。運航スケジュールは、毎週木曜と日曜の午後10時10分に平壌を出発し、午後11時30分に上海に到着。上海発便は毎週月曜と金曜の午前0時30分に出発し、午前3時50分に平壌に到着する。

平壌―北京間の航空便は、2023年に新型コロナウイルスによる移動制限の緩和後にすでに再開されていたが、平壌―上海便については再開の動きが今回初めて確認された。

こうした陸空路の拡大は、北朝鮮と中国の人的・物的な交流を後押しし、両国関係の改善に大きく寄与するものと見られている。

実際、北朝鮮と中国は2025年7月、1959年に締結された「朝中友好協力相互援助条約」の締結64周年を記念し、連日のように記念行事を開催。昨年まで関係悪化が続いていた両国だが、今年に入ってからは関係修復の動きが顕著になっている。

韓国政府もこうした変化に注目している。統一省のチャン・ユンジョン副報道官は7月11日の定例会見で「北朝鮮メディアの報道に昨年とは異なる微妙な変化が見られ、北朝鮮が中国との関係改善に努めている様子がうかがえる」と述べ、今後の動向を注視する考えを示した。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular