2025 年 4月 25日 (金)
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差別語、ボトル投げ、撮影妨害…韓国人夫婦がイタリアで受けた「集団人種差別行為」動画拡散、怒り拡大

YouTube「K-Jinn」キャプチャ(c)MONEYTODAY

イタリアを旅行中だった50代の韓国人夫婦が、現地の学生たちから東洋人を侮辱する表現を浴びせられ、水のボトルまで投げつけられるという人種差別被害を受けた。その一部始終が映像で公開され、波紋を広げている。

被害者は今月1日、自身のYouTubeチャンネル「K-Jinn」に「10代でもうこれか…。行き着くところまで行ったイタリアの人種差別」というタイトルのショート動画を投稿した。

動画によると、先月27日、被害者夫婦はイタリア北部ロンバルディア州にある観光名所・コモ湖を訪れた際、現地の学生集団と遭遇。彼らは夫婦に向かって「チン・チャン・チョン(ching chang chong)」(アジア系の人々に対する蔑称)と繰り返し叫び、東洋人を侮辱した。

被害者はその場で動画撮影を始め、学生たちに英語で「今、チン・チャン・チョンと言ったのか?」と問いただすと、学生らは「そうだ」と答えた。これに対し被害者は「その言葉は差別語であり、使えば人種差別主義者だ」と警告した。

しかし、後にコモ湖の鉄道駅で再び出会った学生たちは、再び「チン・チャン・チョン」と大声で叫び、夫婦を嘲笑した。

被害者が公開した映像には、学生たちが韓国人夫婦に向かって大声で嘲る姿、さらに彼らを引率していた中年の教員が撮影を妨害する様子も収められている。被害者は「学生たちが差別語を叫んでいる時は何も言わなかったくせに、撮影だけ止めようとした教員の姿に大きな失望を感じた」と語っている。

さらに映像には収められていないが、被害者によるとその場を立ち去ろうとした際、学生の1人が水のボトルを投げつけてきたという。

被害者はKBSとのインタビューで、「学生たちは団体で差別語を浴びせ、さらには水のボトルまで投げてきた。妻は恐怖に震えていたが、危険を感じてその場から退散した」と当時の状況を振り返った。

この出来事の動画はSNS上でも拡散され、多くのネットユーザーから「イタリアの人種差別がひどいとは聞いていたが、実際に見るとあまりに酷い」「教員が止めもせず、撮影だけ妨害するなんて未開すぎる」などと批判が相次いでいる。

(c)MONEYTODAY

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