2024 年 7月 25日 (木)
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寒波を恐れる韓国のチョッパン村

  現場ルポ  

1日午後、ソウル・東子洞にあるチョッパンに住むイ・ハンボさんは、昼間も電気カーペットをフル稼働して、突然の寒さに耐えていた(c)MONEYTODAY

「ジャンパー3枚を重ね着して……。外に出る気にもなれません」

最低気温は氷点下9度、体感気温は氷点下15度まで下がった今月1日。冷たい風が全身に染み入る厳しい寒さのせいか、普段は換気のために開放されていた小部屋のドアが、固く閉ざされていた。

ソウル市龍山区(ヨンサング)東子洞(トンジャドン)には低所得者層の木造賃貸住宅「チョッパン」が数多くある。一つの部屋を小さいサイズに分け、複数の人が暮らせるようにした住居だ。

この“チョッパン村”に住むイ・ハンボさん(50)は、昼間も電気カーペットをフルにつけ、突然訪れた厳しい寒さに耐えていた。

イさんは1坪余りの空間に暮らす。その半分は電気カーペットが占めていた。その上には薄い夏布団1枚と、上着が4~5枚積まれていた。

ここには厚手の布団がない。電気カーペットの上に横になり、薄い布団をかけ、さらに上着を乗せて寝る、という。日が暮れ、風が強く吹き付ける時、木製ドアの隙間から冷たい空気が入る。外出する時のように、服を着る必要があるそうだ。

「冬を越すのが怖い」

イさんはポツリと言った。

チョッパン村のペク・チャンギさんの家。昨年、部屋のドアが壊れ、布団で塞がれている(c)MONEYTODAY

ソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)区にある永登浦駅付近のチョッパン村。ここに住むペク・チャンギさん(50)の居住環境はさらに劣悪だった。

ペクさんの家は昨年、部屋のドアが壊れて布団で塞いでいる状態だ。風を防ぐドアがないために、最近の寒波で耐えられなくなった。ペクさんは連日、ホームレス支援センター「ボヒョンの家」に行き、コンテナ椅子に座って睡眠をとっている。

ペクさんは、韓国政府から生活保護費を受給し、細々と暮らす基礎生活受給者だ。ペクさんの場合、ボイラーをたくための油が支援されている。しかし、今年は企業や個人からの油が途絶え、冷たい部屋で生活している。

「企業も利益を上げてこそ、私たちを支援できる。不景気なのか、最近はそれがない。今日もボヒョンの家に行って寝る」

ペク氏はこう肩を落とした。

同じチョッパン村に住むイ・スンシルさん(55)も、今年の冬は暖房をつけることができない。イさんもやはり、油を使うボイラーの家だが、油の支援を受けられず、1カ月前に購入した電気カーペットで持ちこたえている。

イさんは「最近、急に寒くなって電気カーペットをずっとつけている。風邪を引くのではと思って、あらかじめ風邪薬を飲んでおいた。今日も寝る前に飲んで寝る」と語る。

1坪余りの部屋を暖めることができず、全身で寒さに耐えるチョッパン村。住民のための温情は、完全に途絶えたわけではない。

永登浦のチョッパン村近くの教会に来たボランティアはこの日、230杯の食事を準備した。先週までの配給では冷水を持ってきたが、この日はお湯をいっぱいにしてきた。「寒い場所で生活する方々が、ご飯だけでも暖かく食べてほしい。支援が減っているという方が多い。いろいろなところからの支援が必要だ」。ボランティアはこう訴えた。

(c)MONEYTODAY

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