大韓航空が説明するように、スカイパス会員の大部分は仁川~ニューヨークボーナス航空券を購入できない。また、多数に有利な改編案という説明が間違っているわけではない。
だが、特典が減る一部の会員こそ、マイレージのために相対的に高い値段を支払ってでも大韓航空を選択する「マイレージ族」だという点を看過していた。
◇「マイレージ族」への裏切りか
マイレージ族は大韓航空の航空券だけでなくマイレージ専用クレジットカードを愛用している。国際線が止まった新型コロナウイルス禍でも、クレジットカードを使ってマイレージを積み重ねた。
海外旅行が活性化し、マイレージ族は国際線ボーナス航空券の購入しはじめた。しかし、節約してためたマイレージが制度改編で安値になるとすれば、この「忠誠を尽くした顧客」が裏切りだと感じるのも無理はないだろう。ウォン・ヒリョン(元喜龍)国土交通相までが改編案を批判したのもこのような脈絡だった。
大韓航空は、再検討する改編案でボーナス航空券の座席割合を高める計画だ。人気のある長距離路線を中心にボーナス座席を優先的に割り当てる追加航空便も予定している。
業界関係者は「海外航空会社は大部分マイレージ有効期間が1~2年に過ぎず、国内航空会社の制度自体は顧客に有利な側面がある。しかし、今回の改編を巡って否定的な側面が強調され、産業発展を阻害する恐れがある」と憂慮した。
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