大韓航空とアシアナ航空の企業合併をめぐり、最大の難関に挙げられていた欧州連合(EU)の競争当局が承認する方向で方針を固めた。3年間続いてきた両社の買収合併問題が大きなヤマ場を越えたという評価が出ている
航空業界によると、欧州連合執行委員会(EC)は大韓航空とアシアナ航空の企業合併を承認する方針を固めたという。ロイター通信も12日、合併に詳しい消息筋の話として「大韓航空のアシアナ航空買収についてECが条件付きで承認する予定だ」と報道した。
EU執行委員会は昨年5月、両社合併時に「欧州路線で乗客・貨物運送競争が萎縮する恐れがある」として同年6月に審査を中断した経緯がある。
EUが路線競争が制限されることを理由に両社の合併承認を先送りすると、大韓航空はアシアナの貨物事業部門とスペイン・バルセロナ、ドイツ・フランクフルト、フランス・パリ、イタリア・ローマの4つの重複路線のスロット(空港離着陸回数)を売却する計画を盛り込んだ是正措置案を昨年11月に提出した。
EUは当初指定した審査締め切り期限の来月14日前に審査結果を発表する予定だ。公式発表は今月末か来月ころに出る見通しだ。
EUが最終承認を下せば、大韓航空は米国と日本の競争当局の審査だけが残ることになる。日本は早ければ今月中、米国は上半期中に合併に対する立場を決めるという。これまで大韓航空は主要14カ国のうち11カ国から承認を受けた。
(c)news1