2024 年 7月 13日 (土)
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夏商戦が台無し…焼酎・ビール在庫増やすコンビニ・食堂街

ソウルのコンビニ。倉庫が満杯のため、商品の下に保管している©MONEYTODAY

「倉庫が狭いので、予め注文して積み上げておくこともできない。困っている」。ソウル市鍾路(チョンノ)区でコンビニを経営しているイさん(62)は、予想される物流の混乱について懸念している。イさんのコンビニでは、主に鍾路区塔骨(タプコル)公園を訪れる老人が焼酎を1、2本ずつ買っていく。

「本社から、酒類供給が難しくなるので、十分な量を発注するように、という文書が先週末に送られてきた。今後は発注個数に制限がかかり、たくさん注文したくても、受け付けられなくなる。そうなると焼酎やビールを、今までのように売ることができなくなる」

イさんは不安げな表情だ。

◇ストライキへの懸念

全国民主労働組合総連盟(民主労総)貨物連帯所属の貨物車の所有主らが、7日午前0時から全面ストライキに突入し、酒類業界に赤信号が灯った。

流通業界関係者によると、ハイト真露(ジンロ)の利川(イチョン)工場では、警察による統制によって、ストライキに参加しなかった少数の貨物車両が出入りしたが、清州(チョンジュ)工場は同日正午から全面封鎖された。

ハイト真露は2年ぶりに回復傾向に転じた「リオープニング(経済活動再開)効果」が、半減するのではないかと懸念している。

同社はソーシャルディスタンスが解除された4月から前年対比95%まで出庫量が回復した。しかし、貨物連帯のゼネスト以後、出庫量が急減した。同社によると、今月1~6日、清州や利川工場の出庫量は、普段の38%程度だ。

コンビニ、居酒屋、食堂などを経営する自営業者は、貨物連帯ストライキの波紋が店の売り上げに悪影響を及ぼすのではないかと心配している。

流通業界関係者によると、コンビニのセブンイレブンとミニストップは4日からハイト真露焼酎のチャミスルとチャミスルオリジナル、真露イズバック(Jinro Is Back)の発注を制限した。

ハイト真露の焼酎製品(チャミスル、チャミスルオリジナル、真露)は1箱ずつ、焼酎ペットボトル(チャミスル、チャミスルオリジナル、真露)は各10本のみ発注できる。

セブンイレブン関係者は「在庫や供給量の不足というより、ストライキへの懸念から、発注が集中する状況を未然に防ぐため、発注制限を始めた」という。一方で「事態が長期化すれば、問題が大きくなりかねないので注視している」と語っている。

コンビニのCUは平常通り発注しているが、一部センターは発注制限に入ったとみられる。

GS25は発注制限する予定はない。

スローガンを叫ぶ全国民主労働組合総連盟の組合員©news1

◇「量の不足、これから本格化 」

大規模流通業者の場合は、まだ供給には問題ないレベルだ。

ある大規模スーパー関係者は「スーパー3社の場合、大型物流センターを備えているため、保有している在庫は十分だ。まだ酒類代理店からの供給にも問題は生じていない」と説明する。

ただ、物流の麻痺と出庫の支障が長期化すれば、正常な販売が困難になりかねないため緊張を緩めずにいる。

自営業者は、ソーシャルディスタンスの解除により、繁忙期に期待をかけていた。ところが今は、ストライキの長期化を心配している。

ソウル市江東区(カンドング)城内洞(ソンネドン)で焼肉店を経営しているチェ・ギュサムさん(52)は「年末の12月の次に商売が繁盛するのが夏。月に2回ずつ焼酎5箱、ビール10箱程注文する」という。ただ、周囲の店は、在庫がなくなるのを心配して、普段よりたくさん注文しているのを知っている。

「酒類が全体の売り上げの約20%を占めている。今、確保している1週間分が、すべて売り切れたらどうなるのか。今後、思い通りに注文できるのか心配だ」

チェさんは不安そうだ。

酒類を供給する卸売業者側も「量の不足がこれから本格化するだろう」と戦々恐々としている。

各営業店に酒類を納品する卸売業者Aさんのもとには日々、焼酎3.5トンを積んだ車1台と、ビール5トン程度を積んだ車2台が出入りしていた。

ところがいま、物流が円滑でなくなり、在庫がなくなってしまった。

「直接、利川まで行って商品を持ってくることになるが、重量制限があり、希望する量は持ってくることができない。ともかく手間が増えた。時間的な余裕がないのに、供給できる量は以前よりはるかに不足している」

Aさんは売り上げへの打撃を心配している。

©MONEYTODAY

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