2024 年 12月 8日 (日)
ホーム経済OTT売り上げ8倍でも赤字12倍爆増、韓国OTTに再編の波が (上)

売り上げ8倍でも赤字12倍爆増、韓国OTTに再編の波が (上)

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新型コロナウイルス感染を機に「巣ごもり特需」を享受した韓国OTTが昨年、過去最大級の売上を記録した。ただ、グローバルOTTの相次ぐ韓国上陸に加え、韓国内新規事業者も参入するなど競争が激しくなり、誰もがオリジナルコンテンツ製作に参入し、赤字幅も急増した。OTT業界の「マネーゲーム」競争がよりいっそう加熱し、効率的な投資のための韓国内OTT統合論が再び、頭をもたげている。

OTTストリーミング・プラットフォーム「ウェーブ(Wavve)」と「ティービング(TVING)」の2021年度監査報告書によると、2社の昨年の売上高はそれぞれ2301億ウォンと1315億ウォンだった。これは前年対比でそれぞれ28%と750%成長した数字だ。特にティービングの2020年度の売上は約155億ウォンに過ぎなかったが、発足2年目に売り上げが8.5倍も増えた。

韓国OTTが昨年、“暴風成長”した理由は、それだけ有料加入者が増えたということにほかならない。

特に昨年の売り上げが大幅に成長したティービングは、昨年末の段階で有料加入者が200万人を超えた。これは2020年末比で3倍近く成長した結果だ。ティービングは今年末の基準で400万~500万人、来年までに800万人の有料加入者の誘致を目標に掲げている。

ただし、加入者を増やすためにコンテンツ投資金額も幾何級数的に増え、同時に赤字幅も大きくなった。昨年、ティービングの営業損失規模は約762億ウォンで、前年度の61億ウォンから1129%急増した。ウェーブの昨年の営業損失額も558億ウォンで、前年度の169億ウォンから230%増加した。

これは米動画配信大手「ネットフリックス(Netflix)」のコンテンツ投資初期の状況と似ている。

ネットフリックスは2012年から本格的に、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などオリジナルコンテンツを作り始めた。費用増加で同年第1四半期には2005年以後初めて営業損失を記録した。

それでもネットフリックスはコンテンツ投資を止めず、パンデミックの影響でコンテンツ製作投資が少なかった2020年を除いては、ずっと現金が流れ、赤字が続いている。ネットフリックスは今年もコンテンツ製作だけで170億ドル以上を支出する予定だ。

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