韓国のラーメントップ企業「農心(ノンシム)」の輸出用ラーメンから有害物質が繰り返し検出され、国内消費者が不安に駆られている。ただ、輸出用ラーメンとは異なり、韓国国内向き製品からはこの物質は検出されなかった。
農心が台湾に輸出した一部のラーメン製品から「2-クロロエタノール(2-CE)」が台湾規格(0.055ppm)を0.02ppm超過した0.075ppm程度が検出され、通関検査で不合格となった。
輸出用製品だけで問題が発生するのは、国内用製品と異なる原料を使用するためだ。ラーメンを輸出する過程で国・地域ごとに規定が異なり、特定の原料が入った製品が許可されない場合がある。
その代表として肉類が挙げられる。韓国国内用の製品と異なる原料を使用して同じ味を出すため、新たな原料を使用する。これにより、レシピの違いが出ざるを得ない。
今回の事態も、台湾輸出用「辛ラーメンブラック豆腐キムチ」だけに使用する原料から問題が発生したと推定される。台湾の場合、2-CE検出量をエチレンオキシド(EO)に換算した数値を基準にして0.055ppmとしている。欧州は同じ基準で2-CE検出量が0.02ppmを超えれば通過できない。
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