2024 年 12月 5日 (木)
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医療分野で輝くメタバース (上)

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◇切断患者の「幻肢痛」をつかみ、重症外傷処置訓練も

無限のメタバースの可能性は医療・福祉の分野でも光を放つ。たった一度のミスが人命被害につながりかねないだけに、仮想空間での事前練習と試行錯誤を経て現実に直ちに適用できるよう支援する。

メタバースイノベーション大賞審査委員会(委員長チェ・ジェホン国立江陵原州(カンヌンウォンジュ)大学教授)は9月のメタイノベーションに▽ライジングクラフト幻肢痛リハビリプログラム▽パコム重症外傷処置システム▽ユーコンクリエイティブVRジョブティーチャーを選定した。

ライジングクラフト(RISING CRAFT)の幻肢痛リハビリプログラムは、四肢切断患者のためのミラーセラピーをメタバース領域に導入してきた。パコム(PACOM)の重症外傷処置システムは、大事故による重症患者を扱うための教育訓練を支援する。ユーコンクリエイティブ(UCONCREATIVE)のVRジョブティーチャーは、発達障害者が負傷や材料を使い果たす心配なく職業訓練に専念できるようにする。

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◇切断された手足、VR/ARで蘇らせ、痛み緩和

ライジングクラフトは、四肢が切断された後も、なくなった身体部位で痛みを感じる「幻肢痛」患者を助ける。

よく幻肢痛患者のために使われる技法はミラーセラピーで、切断部の腕の反対側の腕を鏡に照らして切断部の身体が痛みなく動く、という錯覚を起こさせる治療法だ。ここにVR/AR技術が加わった。

切断された部位の端部にマークやトラッカーを付着した後、ARグラスやVR機器を着用してこれを認識するやり方だ。認識を通じて仮想の手が現れ、リハビリプログラムを実行することができる。幻肢痛患者だけでなく、脳卒中後、身体の一部が麻痺した患者のリハビリも支援することができる。患者が痛みや麻痺症状を感じる部位に正常な身体と似た仮想の視覚情報を伝えることで、痛みの減少を素早く誘導する一種のデジタル治療剤だ。

ライジングクラフトのVRリハビリソリューションは昨年、忠南(チュンナム)大学病院の臨床実験の結果、多様な視覚的刺激を通じた脳認知効果で患者の痛みを減らす効果が立証された。年内にリハビリ病院などでテストサービスを準備している。

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