
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が10月9日、党創建80周年を祝う記念大会に出席し、社会主義体制の優位性を強調するとともに、党への忠誠を訴えた。
党機関紙「労働新聞」は10月10日、「党創建80周年を迎えたこの歴史的な祝日に、国と人民の運命を転換させた偉大な建党世代に崇高な敬意を捧げる」とするキム総書記の発言を伝えた。大会は平壌の5月1日競技場で開かれ、国旗と党旗の掲揚式も営まれたという。
キム総書記は演説で「労働党は創建以来、革命の機関車として、国家運営の指導的力量としての責任と役割を果たしてきた」と述べ、「絶対的な尊位と国力を備えた真の人民の国を築き、社会主義思想と理念が全面的に具現された強国の実体を実現した」と自賛した。
同紙によると、式典には現在訪朝中の中国の李強首相、ロシアのメドベージェフ国家安全保障会議副議長(統一ロシア党党首)、ベトナムの最高指導者トー・ラム共産党書記長らが出席した。子どもたちが各国代表に花束を手渡す場面もあったという。
キム総書記は、党員や軍人、全国民に祝意を示し、「我が党と政府の原則的で大胆な対応が、反戦・反覇権を掲げる進歩勢力の成長を強く促している。社会主義陣営の確固たる一員として、共和国の国際的権威は日ごとに高まっている」と強調した。
キム総書記はまた、「私は人民への愛と恩返しの義務を常に胸に刻み、人民の信頼に応えるためさらに努力する」と誓い、「党を信じ、人民と心を一つにして、この国をより豊かで美しい社会主義の楽園に築き上げる」と述べた。
北朝鮮は党創建80周年を記念して平壌・金日成広場での軍事パレード開催が予想されていたが、現時点で関連報道は確認されていない。
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