2024 年 12月 9日 (月)
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北朝鮮・特権と象徴の「朝鮮労働党員証」…入手してみてわかった、その「過剰ぶり」

北朝鮮の朝鮮労働党員証=カン・ドンワン氏提供(c)news1

韓国・東亜大学釜山ハナセンターのカン・ドンワン所長が最近、自身のユーチューブチャンネルで、北朝鮮の朝鮮労働党が発行する公式の「党員証」を紹介し、話題になっている。カン・ドンワン氏は、幾重にも保護された党員証を指さしながら「北朝鮮住民にとって党員であることがいかに重要なことかを象徴する品だ」と強調している。

党員証は、小さな手編みのバッグに収められ、その中に赤いベルベットの布が数層に重ねられていた。さらにその中には火災時の防護のための鉄製箱が収められている。これは党から配布されるのではなく、個別に購入する必要があるという。開けていくと、党員証が高価な白紙に包まれた状態で現れる。

党員証の初ページには、キム・イルソン(金日成)主席の写真とともに6桁の党員番号や名前、入党年などが記載されている。また、党委員会の責任者の署名や月々の党費納入状況の確認印も押印されていた。

この党員証の持ち主は2010年まで、月ごとに党費を納めていたが、年々金額が減少し、2005年の月110ウォンから2010年には30ウォンまで落ち込んでいた。

カン・ドンワン氏によると、北朝鮮で党員資格を得るためには、男性の場合、10年の軍務や青年突撃隊での活動が必須で、これらを経なければ党員になれない階層も存在する。かつては軍務を終えれば自動的に党員証が授与されたが、現在では推薦書が必要とされ、入手はより困難になっている。

最近、北朝鮮では「党」と並び「市場」の重要性が増しているという。カン・ドンワン氏は「北朝鮮住民を支えているのは党ではなく市場である」という。実際、北朝鮮で党員証を所持することは中上流階級「基本群衆」に属する証しとされ、党員証の有無によって生活水準や物資供給が大きく異なるとされる。

(c)news1

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