2024 年 12月 14日 (土)
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北朝鮮、早ければ今週にも核実験の可能性…米韓当局「触覚」

朝鮮中央通信のホームページキャプチャー©KOREA WAVE

複数の韓国政府筋によると、米韓当局は、北朝鮮が早ければ今週初めにも咸鏡北道(ハムギョンプクト)吉州郡(キルジュグン)豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、追加の核実験を実施する可能性が高いと見て、集中的に監視している。同筋は「関連部署も万一の状況に備えている」と伝えた。

◇南側3番坑道の可能性

北朝鮮が核実験を実施した場合、2017年9月の6回目以来となる。

北朝鮮は2018年5月、韓国を含む5カ国の取材陣を招請して、豊渓里核実験場内の地下坑道を含む施設を爆破して閉鎖する様子を公開した。だが、今年初め、核実験場一帯での地下坑道の復旧が確認されてきた。

豊渓里核実験場内には4つの坑道があり、このうち東側1番坑道は2006年1回目の核実験後に閉鎖され、2~6回目の核実験は北側2番坑道で実施された。

北朝鮮が7回目の核実験を実施する場合、既に復旧が終わったと判断される南側3番坑道の可能性が高いというのが米韓当局と専門家の一般的な評価だ。

◇核とミサイル同時実験も

米国防総省は今月20日、「北朝鮮が豊渓里の核実験場の準備を終え、早ければ今月中に核実験が可能」という見解を示していた。

ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領も22日、「(北朝鮮が)決心さえすれば、いつでも(核実験を)できる状態にあると思う」と明らかにしている。イ・ジョンソプ(李鍾燮)国防相も同日、ユン大統領への業務報告後のブリーフィングで「(北朝鮮の)準備状況を評価すると、大きな枠組みでは核実験をする準備がほとんどできている」と述べた。

加えて、北朝鮮内の多くの地域では最近、弾道ミサイル移動式発射台(TEL)車両の動きも着実に捉えられてきたと伝えられ、核実験とミサイル試射を同時多発的に展開する可能性も排除できないという観測が出ている。

北朝鮮は27日の「戦勝節」(27日=朝鮮戦争休戦協定締結日)69周年を控え、朝鮮労働党機関紙・労働新聞や各種対外用宣伝メディアを通じて米韓両国への敵対意識を煽る記事を掲載している。

北朝鮮外務省軍縮・平和研究所のチェ・ジン副所長は21日、米AP通信系の映像配信会社APTNとのインタビューで、米韓合同の軍事訓練について「米国と追従勢力が我々(北朝鮮)との軍事的対決を選択すれば、彼らはかつて体験したことのない深刻な安全保障不安定に直面するだろう」と警告したうえ「米国が核で我々を威嚇すれば、彼らも対等な待遇を受けるだろう。我々は徹底的に『強対強』『正面勝負』原則で米国を相手にするだろう」と述べている。

©news1

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