2024 年 7月 27日 (土)
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北朝鮮、戦闘機飛ばしミサイル発射… 「深夜」複合挑発

12日、北朝鮮・戦術核運用部隊に配備された長距離戦略巡航ミサイルの試験発射(写真=朝鮮中央テレビキャプチャー)©NEWSIS

北朝鮮が再び「深夜」武力示威に乗り出した。軍用機の対南デモ飛行直後、短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射する「複合挑発」を強行し、軍事的緊張感をさらに高めた。

韓国軍合同参謀本部によると、軍は14日午前1時49分ごろ、平壌(ピョンヤン)の順安(スナン)一帯から日本海に向けて発射した短距離弾道ミサイル(SRBM)1発を捕捉した。

日本の防衛省によると、飛行距離が約650キロ、最高高度は約50キロという探知・分析値が明らかにされた。「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN23と類似しているように見える。

北朝鮮は、KN23やその改良型、北朝鮮版ATACMS(KN24)、超大型放射砲(弾道ミサイル技術を適用した多連装ロケット、KN25)、さらに戦術弾道ミサイル「新型戦術誘導兵器」など、多様な種類のSRBMを戦術核運搬手段として開発してきた。

北朝鮮は同日、SRBM発射直前には空中武力デモを展開した。合同参謀本部によると、北朝鮮の軍用機約10機が13日午後10時30分ごろから同日午前0時20分ごろまで、韓国軍が設定した「戦術措置線」以南上空まで降りて飛行したことから、F35Aステルス戦闘機などを緊急出撃させて対応した。

北朝鮮が軍用機を動員した対南デモ飛行をしたのは今月に入って6、8両日に続き3回目で、特に戦術措置線以南まで降りてきたのは今回が初めてだ。 深夜飛行も同様だ。

「戦術措置線」は、北朝鮮軍用機の南下など異常行動に迅速に対応するために、韓国軍が非武装地帯(DMZ)内の軍事境界線(MDL)と西海北方限界線(NLL)から20~50キロ北の上空に仮想設定した線だ。

北朝鮮軍用機はこの日、東部と西部内陸、黄海一帯など3地域の上空から、2018年の「9・19軍事分野南北合意書」によって設定された飛行禁止区域北方数キロ地点上空まで降りてきた。

北朝鮮軍のこうした行動について、北朝鮮の相次ぐ核・ミサイル脅威などの行為を事実上、「9・19軍事合意」破棄と考えるべきだという韓国内の一部の主張を意識したものと解釈されている。

©news1

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