2024 年 4月 23日 (火)
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匂いだけで5分で認知症の早期診断…簡便性、正確性完備

Startup Story ~~ 成功のカギ

エヌサー(N.CER) ユン・ジョンデ代表

©MONEYTODAY

韓国・中央認知症センターによると、2021年、65歳以上の認知症患者数は88万人を超えた。老人の10人に1人が認知症患者というわけだ。

85歳以上の高齢者の場合、40%程度が認知症を患っている。認知症患者は2024年100万人、2039年には200万人を超えるものと予想される。

認知症はまだ根本的な治療方法がない。

しかし、早期に認知症を診断して治療を始めれば、認知機能が低下する速さを3~5年遅らせることができる。

認知症選別検査は簡易精神状態検査(MMSE)が15~30分、認知機能検査(SNSB)が60~90分かかる。

◇5年内に認知症が発生する確率まで予測

認知症患者100万人時代に備えて、より速く正確に認知症を診断できる方法が必要だ。

嘉泉(カチョン)大で医生命科学学士と修士を終えたユン・ジョンデ氏は2019年9月に、エヌサー(N.CER)を設立した後、光州(クァンジュ)科学技術院(GIST)から技術移転を受け、5分以内に認知症患者を早期診断できるソリューション「エヌツー(N2)」を開発した。

エヌツーは近赤外線分光技法(fNIRS)で嗅覚機能を測定し、軽度認知障害と認知症患者を選別する。それにより、5年内に認知症が発生する確率まで予測できる。

患者が使い捨てプローブ(探針)を付けて、4~5種の香りで嗅覚に刺激を与えた後、前頭葉のヘモグロビン信号パターンをAIで分析して認知症を診断する。

エヌサーは2度、パイロットテストを実施し、エヌツー開発に対する確信を得た。

最初のパイロットテストは70~80代の高齢者4人、末期認知症患者3人に対象として、両集団間のデータ差を確認した。

2回目に実施した青老(チョンノ)大学(光州の教会が運営する青年のような老人のための集まり)における、高齢者40人を対象にしたテストでは、4人に認知症を警告し、実際、これらの人たちは認知症センターで「早期認知症」と診断された。

エヌサー(N.CER) ユン・ジョンデ代表©MONEYTODAY

本格的な臨床は光州地域の認知症センターと提携して高齢者100人を対象に実施した。その結果、正常な高齢者集団と軽度認知障害高齢者集団間には統計的に顕著な反応の違いを確認した。

データは今年4月、臨床神経学分野の上位10%の学術誌「アルツハイマーリサーチアンドセラピー」に掲載された。

ユン代表は「エヌツーは90%以上の軽度認知障害の認知症患者を選別できる」と強調する。これはコンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像撮影(MRI)による鑑別検査確率よりはるかに優れているという。

「臨床患者を500人に拡大して追加研究を進め、食品医薬安全処に2等級医療機器の許認可を得たい。認知症検査件数が爆発的に増加しており、食品医薬品安全処の許認可後、使い捨てプローブの販売で安定的な収益構造を作ることができる」

ユン代表は、こう見通す。

エヌサーは来年上半期までに企業価値1000億ウォンでシリーズB投資を誘致する計画だ。10件の特許登録、8件の特許出願およびSCI(科学論文引用索引)級の国際学術誌への論文掲載などで技術力を立証した――ユン代表はこう強調した。

「エヌサーは医療機器設計からデータ分析、AIモデル製作、最短時間製品化および許認可までの能力を有している。シリーズB投資誘致後、米食品医薬品局(FDA)の臨床などを検討してグローバル進出も加速させる」

ユン代表はこう意気込んでいる。

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