
冷たいビビン麺が人気を集める蒸し暑い夏、韓国のラーメン業界が、あえて辛さを前面に出して消費者攻略に拍車をかけている。背景には、SNS上の「辛い味チャレンジ」などを通じて、若年層を中心に辛さを求める消費者が増加するという読みがある。
辛いラーメンの代表格は三養(サミャン)食品の「プルダックポックンミョン」だ。プルダックポックンミョンは着実にラインナップを強化し、海外だけで販売されていた「焼きそばプルダックポックンミョン」「プルダックポックンタンミョン」などを国内で発売した。
カップラーメンでは八道(パルド)の「キングキャップ」が強者として浮上した。国内で最も辛いカップラーメンとされ、「スコビル値」は1万2000SHU(タバスコソースで2500〜5000SHU程度)に達する。
農心(ノンシム)は従来の「辛ラーメン」より2倍以上辛い「辛ラーメン・ザ・レッド」を限定版として販売する。「スコビル値」は7500SHUで、農心のラーメンで最も辛い「アングリータヌキ」(6080SHU)よりも高い。
オットゥギも辛いラーメンの新製品で参戦する。8月に発売の新製品「マヨルラーメン」で、唐辛子粉にニンニクとコショウの辛さを加えた。
業界関係者は「辛い味のブームが、ラーメンはもちろんギョーザ、チキン、ハンバーガーなどにも広がっている。各社のさまざまな試みは続く」と見通している。
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