韓国の旅行会社ハナツアーが「夏の旅行先」として有名な中朝国境の白頭山(ペクトゥサン)とモンゴルに向かう冬の旅行商品を発売している。インフラが発達して従来は体験しにくかった冬の文化、食べ物などを楽しめるようになったことで、十分に競争力があると見たからだ。
ハナツアーが冬の白頭山の旅行商品を発売したのは今シーズンが初めてだが、モンゴル旅行は2022年冬から発売している。昨シーズンの旅行客数は前年比約2倍の人気だという。
ハナツアーの関係者は「モンゴルは新式ゲル(モンゴルの伝統家屋)が発達し、氷点下でも暖房やトイレの心配がない。真っ白な雪原でソリやトレッキング、乗馬などを体験でき、トナカイにも会える」とアピールする。
昨年11月に新発売した冬の白頭山旅行も肯定的な反応が目立つ。同社関係者は「冬の白頭山には雪景色と温泉、美食がある」と強調した。
ハナツアーが白頭山とモンゴルに注力する理由には、夏に比べて安い価格もある。パッケージ商品で夏より約30%安いのだ。
旅行業界関係者は「他の旅行会社も積極的に両地域を開拓している。モンゴルの場合、格安航空会社が仁川(インチョン)とウランバートル間の運輸権を確保して航空券がいっそう安くなり、市場拡大が期待されている」と話した。
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