2024 年 12月 9日 (月)
ホームエンターテインメント兵役逃れの歌手、20年ぶり韓国の地へ…ビザ発給訴訟最終勝訴

兵役逃れの歌手、20年ぶり韓国の地へ…ビザ発給訴訟最終勝訴

歌手ユ・スンジュン氏(フェイスブック)(c)news1

韓国系米国人の歌手兼俳優ユ・スンジュン(米国名スティーヴン・ユー)氏が入国ビザとパスポートの発給を拒否した韓国政府の処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁はこのほど、処分取り消しを命じた原審を支持した。原告勝訴が確定し、政府は発給可否を再判断することになる。ビザが発給されれば、ユ氏は2002年の入国制限以来、約20年ぶりに祖国の土を踏むことができる。

ユ氏は兵役義務を逃れるため米国市民権を得たことで、2002年に入国が制限された。在外同胞ビザでの入国を試みたが、駐ロサンゼルス総領事が発給を拒否。このため2015年に行政訴訟を起こした。

最高裁は2020年3月、外務省がビザ発給拒否通知を文書にしなかったという手続きの瑕疵(かし)を認め、原告勝訴の判決を下した。

これを受けてユ氏はビザを申請したが、ロスの総領事がユ氏の兵役義務の免脱は国益を害する恐れがあるとして発給を再度拒否したため、2020年10月に2回目の訴訟を起こした。

2回目の裁判の1審は外交当局の処分を適法としたが、2審判決は「兵役忌避目的で外国国籍を取得し韓国籍を喪失した人でも38歳を超えた場合は在留資格を付与しなければならない」と判断した。

ユ氏がビザを申請した2015年当時、旧在外同胞法には「38歳からは、兵役逃れを理由にしたビザ発給制限が解除される」というただし書き規定があった。この規定は2017年に改正され、現在は年齢基準が41歳になっている。

(c)MONEYTODAY

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