2024 年 12月 14日 (土)
ホームエンターテインメント偽りの人生「アンナ」監督VSクーパン…「謝罪した」VS「しなかった」 (上)

偽りの人生「アンナ」監督VSクーパン…「謝罪した」VS「しなかった」 (上)

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ドラマ「アンナ」をめぐる映画監督イ・ジュヨン氏と配信元OTTサービス「クーパンプレイ(Coupan Play)」のあつれきが深刻化している。韓国映画監督組合の仲裁で歩み寄りを見せたものの、それがきっかけとなって逆に「真実攻防」に論議は広がり、双方は互いに法的措置を取ると予告した。

脚本の原作者でもあるイ・ジュヨン監督側の代理人ソン・ヨンフン弁護士(弁護士法人シウ)は今月5日、MONEYTODAYとの取材で「クーパンは『謝罪』も編集する会社のようだ。クーパンの幹部が直接会って口頭で何度も『謝罪』したのに、それを『監督側が歪曲した』と見解書まで出した。まもなく訴状を裁判所に提出しようと思う」と明らかにしていた。

クーパン側も先月22日見解書で「事実が歪曲されることを看過できないため、イ・ジュヨン監督はもちろん、ソン・ヨンフン弁護士やこの弁護士法人らに対する法的措置によって、この間の会議録を含む客観的証拠などを提示し、事実関係を正していく」と指摘している。

双方が法的措置を公表したことで、今回の事態が近々訴訟になるものとみられる。

「アンナ」製作発表会に参加して笑顔を見せる俳優スジら©MONEYTODAY

◇「監督編集権の毀損」

今回のトラブルは今年8月、イ・ジュヨン監督の「編集権毀損」主張から始まった。仲裁に向かうプロセスで問題はこじれ、「真実」に関する攻防にまで発展した。

両者は監督組合の仲裁で一度会合を持った。その後、監督側が8月21日、「クーパンの謝罪を受けた」という趣旨の見解書をメディアに配布。すると、クーパン側は直ちに監督組合を介して当日夜、再び監督側と緊急会合を持った。

クーパン側はこの会合で、互いに歩み寄れる内容を記した共同合意文を出そうと主張した。だが、合意文の内容に双方が最後まで合意せず、当日の合意文作成は挫折した。

クーパン側はその翌日、監督側に対し、「クーパン側の立場を相当部分反映した共同合意文発表に同意しなければ、単独で見解書を発表する」と通知した。

これに対し、監督側が「監督の編集権を損ねた」という内容を認めない限り、共同合意文に同意しない、という立場を取ったため、クーパン側は単独で見解書を配布して「一方的な編集権毀損はなく、事前に通知した」という従来の主張を繰り返した。

◇「弁護士が酒に酔って…」

双方の主張を総合すれば、クーパン側は「アンナ」の監督が編集した脚本に対して「再編集することもできる」という意思を、事前に製作会社である「コンテンツマップ(Contents MAP)」を通じ、監督側に知らせたという立場だ。

これに対し、監督側は製作会社を通して、再編集に対する事前告知を伝えられたり再編集に同意したりしたことはない、という見解を持つ。

仲裁に基づいて、双方が協議した席でも、互いに食い違う記憶を前面に出し、むしろ対立が深まった。

クーパン側が「編集権毀損を認めたり謝罪はしなかった」「監督側の代理人弁護士が酒に酔って通話内容を記憶していない」などの内容を記した釈明報道資料を出すと、監督側はこれを「虚偽事実による名誉毀損だ」と強く反発した。

さらにクーパン側は「イ・ジュヨン監督側と協議し、誤った事実認識を正し、誤解を解くために誠実に話し合ったが、再びイ・ジュヨン監督側が一方的な虚偽事実をメディアに配布したことは遺憾である」と反論した。

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