韓国検察は9日、虚偽のてんかん診断を使って「兵役逃れ」をあっせんしていたとして、「兵役ブローカー」の男を兵役法違反の疑いで拘束した。男はこの手口によって1億ウォン(約1062万円)以上の手数料を受け取っていたとみられる。主犯格の人物は既に拘束・起訴されており、同事件で拘束されたブローカーは2人となった。
今回の事件に絡み、検察はスポーツ選手に加え、芸能界やハイレベルの公職者らの子弟100人余りに対する捜査を進めている。捜査が進展すれば、その数はさらに増えるとみられ、大型の兵役不正事件に発展する可能性が出てきた。
男は9日、拘束前の被疑者尋問でソウル南部地裁に出頭した際、記者団から「(容疑を)すべて認めるか」と問われ、「申し訳ありません」と短く答えた。
兵役不正事件は、兵務庁とソウル南部地検合同捜査チームが捜査している。主犯格の軍関係者の男は先月21日に起訴され、今月末には初公判が開かれる。
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