韓国で大学修学能力試験(修能)のあった17日夜、長い勉強生活を終えた受験生らはソウルの繁華街に繰り出し、解放感に浸っていた。
「1次会はハンティング屋台、 2次会はクラブに行きます」
ソウル・江南(カンナム)駅前。修能を終えた浪人生のチャン・ユンソさんは浮かれた声でこう話した。チャンさんは「この1年間、京畿道の寮で勉強した。修能を受け、大学生の友人3人と遊びに来た」という。
浪人生のチョ・ミンスさんも京畿道の寮で浪人していて、修能終了後、飲みに来たという。チョさんの友達は「チョさんが浪人中であまり会えなかったが、これからそうじゃない。打ち上げはやはりお酒と旅行だ」と喜んだ。
江南駅の居酒屋従業員は「先週の同じ曜日で比べると、お客さんが10~15%増えた。顧客層が20代なので浪人が増えたようだ。今年は新型コロナの規制が緩和されたので、着実に集まったという感じ」と話した。
一方、居酒屋では修能を終えた未成年者たちが来店するのでは、という警戒感もあった。江南駅近くのあるフランチャイズ酒場には本社職員が来店し、身分証明書を点検する徹底ぶりをみせた。
一方、受験生で賑わっていたソウル・鷺梁津(ノリャンジン)は閑散としていた。受験生たちが大挙抜け出したためだ。ある学習塾の地下駐車場には受験生たちが捨てた本とノートで「山」ができていた。
鷺梁津のカラオケ店経営者は「店にお客さんが4組しかいない。修能を受けてきた人は1人もいない」という。
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