2024 年 12月 3日 (火)
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今年上半期、出版界に台本集ブーム、人気の秘密は

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韓国の出版業界における今年の話題は台本集だ。上半期には最近3年間では最も多い計21種類の台本集が出版された。2020年上半期に6種類、昨年上半期に17種類と、上昇傾向を維持している。販売量も昨年上半期に比べ、大型書店「教保文庫」では159%、大手オンライン書店「YES24」では108%増加しており、着実な人気を見せている。

出版業界ではこのような台本集の人気は、ドラマの「グッズ」として大切に保管しようとする「所蔵欲求」と解釈している。

教保文庫は「本そのものがコンテンツ、ファンに向けてグッズ化されたもの。ドラマ・映画化された原作小説、原作漫画の販売量が上昇するのがこれまでの典型的なパターンだったとすると、新型コロナ以降は台本集、フォトエッセイ、塗り絵まで、多様に派生している」と明らかにした。

YES24は「同じ台本集を複数冊購入する読者を通じても、それを確認することができる」と説明する。

YES24の分析結果、上半期総合ベストセラー100位までの図書のうち、同じ本を2冊以上購入した割合は全購入者の3.22%程度。これに対し、今年上半期にBLドラマ「セマンティックエラー」の台本集を2冊以上購入した割合は、全体の7.9%と格段に高かった。

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こうした流れの中で、上半期台本集ベストセラーを占めたのは、SBSドラマ「その年、私たちは」の脚本家ノーカット版台本集だ。「その年、私たちは」の1、2巻は、教保文庫、YES24ともにベストセラー1、2位を占めた。

3位には2018年に放送終了したtvNドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」だ。ドラマ終了から4年という時間が経った後、ファンのリクエストにより台本集が製作され話題となった。5月に出版された「セマンティックエラー」台本集も予約販売が開始されるや、YES24総合ベストセラー1位を占める人気をみせた。

上半期に大きな人気を得た台本集の出版は、下半期にも続く見通しだ。

人気のうち放送終了したtvNドラマ「私たちのブルース」、Netflixシリーズ「D.P.-脱走兵追跡官-」台本集も出版を控えて予約販売が進められており、2019年に放送終了したJTBCドラマ「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」は最近、台本集が製作され、話題となった。

「私たちのブルース」台本集を始め、作家ノ・フィギョンの台本集出版を続ける出版社「BOOKLOG COMPANY」は「最近はドラマ台本集が、ドラマを楽しむための基本的な方式となり、基本のグッズになっていると思う。“記録”として残す価値のあるドラマを選定し、台本集出版に繋がるだろう」と伝えた。

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