2025 年 6月 26日 (木)
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中東情勢悪化で韓国人50人超が退避 イスラエル・イランから隣国へ移動

イスラエルの集合地点から、韓国政府が用意したバスに乗るために移動する韓国人=外務省提供(c)news1

イスラエルとイランの軍事的衝突により中東情勢が急速に緊迫する中、両国に滞在していた韓国人らが隣接国へ無事に避難した。韓国外務省は6月19日、イスラエルに滞在していた韓国人25人とイスラエル国籍の家族1人の計26人が、イスラエルの韓国大使館の職員の同行のもと、ヨルダンとの国境検問所を通過し、首都アンマンへ向けて移動中だと明らかにした。

これらの韓国人とその家族は、韓国政府が手配した陸路の交通手段を使って退避しており、外務省は本省から領事安全政策チーム長を責任者とする「迅速対応チーム」をヨルダンへ派遣。現地の韓国大使館と連携し、宿泊施設や帰国便の案内など必要な領事支援を提供している。今後も継続的に後続措置を検討していくとしている。

一方、イスラエルの避難に先立ち、イランに滞在していた韓国人とイラン国籍の家族ら計20人余りも、6月17日午前にテヘランを出発し、約30時間後の18日夜(韓国時間19日未明)にトルクメニスタンへ到着した。これに対応し、外務省は本省から海外安全状況室長を責任者とする別の迅速対応チームをトルクメニスタンに派遣。現地の韓国大使館と連携して、避難民に対して貸し切りバスや宿泊施設、航空便の案内などの領事支援を手掛けている。

この避難には、イランの韓国大使館の職員も同行したという。避難者らは約1200キロメートルをバスで移動。通常ならば休憩なしで16時間程度の距離だが、道路事情や空爆リスクなどにより途中で休息や停滞を余儀なくされ、かなりの時間がかかったとされる。

韓国外務省は、イスラエルとイランの武力衝突以降、2度にわたり状況点検会議を開催し、イランに滞在する韓国人の保護措置について協議してきた。6月17日午後1時からはイラン全土に対し、渡航警報レベル3(出国勧告)を発令し、現地訪問を予定している国民には旅行の中止または延期を強く勧めている。

(c)news1

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