
中国人のビザなし入国を解禁した初日、仁川港に入港したクルーズ船「ドリーム号」の乗客の一部が予定どおり出国せず、韓国に残留していることが確認された。
法務省と仁川港湾公社によると、9月29日午後10時に天津へ向け出航したドリーム号の乗客は2183人だった。同日午前に仁川港クルーズターミナルに入港した2189人から6人が除外され、現在出国していない。乗務員563人は全員再び乗船した。
ドリーム号の乗客は「観光上陸許可制」により入国した。これは一定条件を満たす観光客に対し、最長3日間ビザなしで韓国に上陸を認める制度で、審査が簡素化されている。一方で、9月29日から導入された「中国人団体観光客無査証制度」は15日以内の滞在を許可する仕組みであり、手続きが異なる。
仁川港湾公社は「出入国は船会社が一括して申告する。出航前に予備申告をし、出航後に確定申告をするが、今回天津へ出国したのは2183人と確認された」と説明した。法務省関係者は「観光上陸許可の範囲内での韓国滞在は認められるが、原則としては入国時に利用したクルーズに再び乗船し帰国するのがルールだ」と指摘した。
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