2024 年 12月 8日 (日)
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中国に足を引っ張られた「K-ビューティー」大手2社…不振突破の足掛かりは

ソウル市内のある百貨店(c)news1

「K-ビューティー」の大手アモーレパシフィックとLG生活健康が昨年、中国市場不振の影響で、ともに業績が悪化した。

金融監督院によると、LG生活健康は昨年の年間売り上げが前年同期比5.3%減少した6兆8048億ウォンだった。同期間の営業利益は31.5%減の4870億ウォンだ。

特に、昨年第4四半期のLG生活健康は化粧品(Beauty)、生活用品(HDB)、飲料(Refreshment)事業の売り上げが全て減少した。

化粧品事業の場合、国内の内需チャンネルは成長が続いたにもかかわらず、中国需要の劣勢で主要チャンネルの売り上げが減少した。免税品や中国での売り上げが2桁減少した。営業利益は中国向けの売り上げ下落や海外構造調整費用などで減少した。

生活用品事業は内需景気の鈍化による消費萎縮や、海外事業変動性の拡大で売り上げが減少した。飲料事業もやはり主要ブランドの成長にもかかわらず、飲料の消費鈍化で売り上げが減った。

アモーレパシフィックグループも昨年、中国市場での影響が避けられなかった。

アモーレパシフィックグループは昨年、4兆213億ウォンの売り上げと1520億ウォンの営業利益だった。前年同期比売り上げは10.5%、営業利益は44.1%減少した。免税品と中国での売り上げ減少で売り上げと営業利益が下落した。

主力系列会社のアモーレパシフィックの海外事業は、アジア地域の売り上げ減少で前年比5.5%下落した1兆3918億ウォンの売り上げだった。チャンネル効率化や在庫縮小活動などで、中国市場での売り上げが下落した余波が大きかった。国内事業もやはり免税品売り上げが減った。

LG生活健康とアモーレパシフィックは今後、海外市場を多角化し、主力ブランドのコア強化作業に力を入れる方針だ。

LG生活健康は、国内市場ではオンラインとH&Bチャンネルを中心に成長を図り、北米、日本、東南アジアなど海外市場の多角化を継続的に推進する。

中国では、中長期的な観点からブランドの資産価値を高め、主力ブランドの「后(フー)」を中心にブランドとチャンネルを選別的に育成する方針だ。

LG生活健康の関係者は「今年、根本的な事業競争力強化で不振を脱却し、反騰する成長の足がかりにしていこうと思う。このためにグローバルブランド育成と成長を持続できる基盤を確保していく」と話した。

アモーレパシフィックグループは「Grow Together」の経営方針に従い、▽ブランド価値向上▽グローバルリバランス▽顧客中心経営の経営戦略を推進している。

アモーレパシフィック関係者は「成長潜在力が大きい地域を中心に、グローバル事業地形再編を推進する。新しく設定された集中成長地域を中心に、流通パートナーシップを強化し多様な事業モデルを試みることで、持続的なグローバル成長動力を確保してきたい」と強調した。

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