韓国の仁川(インチョン)海洋警察署は、水上バイクで韓国への密入国を試みたとして、出入国管理法違反の疑いで30代の中国人男性を逮捕した。男性は中国・山東半島から黄海まで300キロ以上を移動していた。
同署によると、軍が16日午後9時23分ごろ、中国人男性の水上バイクが仁川港クルーズ近くの干潟に乗り上げたことを確認し、海洋警察に通報した。軍はこの水上バイクが同日午後8時ごろ、韓国海域に入った時点から未確認船舶として追跡していた。
通報を受けた海洋警察は現場に駆け付け、午後10時28分ごろ、男性を逮捕した。男性は逮捕前の午後9時33分ごろ、119に緊急救助要請をしていた。
海洋警察によると、男性の水上バイクは排気量1800ccで130馬力。波が穏やかなら80~100kmを移動できる。男性は燃料70リットルを満タンにし、別に25リットルの燃料タンク5個をロープで縛りつけて出発、補充しながら走行していた。
使用した燃料タンクは海に捨てたという。警察は単独だったとみている。
男性は韓国に滞在した経験があり、仁川地域も数回訪問したことがあった。
海洋警察関係者は「水上バイクは科学捜査チームが精密に調べた結果、改造など特異事項は確認されなかった。外部専門家に依頼するなどしてさらに確認を進める」と話した。
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