
脚が8本あるロボット犬がほうきをかけ、球体ロボットが家庭の手助けをする――これは韓国京畿道の水原コンベンションセンターで3月19日に開かれたサムスン電子の第56回定期株主総会の現場の様子だ。
株主が人工知能(AI)や次世代技術を体験し、新たな成長事業へのビジョンを共有できるよう、さまざまな展示が用意された。特に総会会場には、最近、企業結合の承認を受けた「レインボーロボティクス(RAINBOW ROBOTICS)」の四足歩行ロボット「RBQ-10」と、AIホームコンパニオンロボット「Ballie」などが展示された。
RBQ-10は、多様な任務を遂行できる四足歩行ロボットだ。LiDARやカメラなどのさまざまなセンサーを搭載し、防犯パトロールや軍事用途など幅広い分野で活用できる。
総会会場では、腕を装備したロボットがほうきを持って床を掃く様子が披露された。
Ballieは、二輪の黄色い球体型ロボットで、カメラやスピーカー、プロジェクターを内蔵したAIベースの自律走行家庭用ロボットだ。サムスン電子が2020年のCESで発表した。
Ballieは、多様なIoT(モノのインターネット)機器を制御し、ロボット執事として機能する。子どもやペットを見守る役割を果たし、ユーザーの後をついて回りながら音楽を流したり、仕事をサポートしたりするなど、秘書のような役割も担う。

このほかにも▽Galaxyの「SmartThings」と最新AI製品を活用したAIホーム▽Galaxy S25シリーズを活用したGalaxy AI▽透明マイクロLEDなどの次世代ディスプレイ▽HARMANのAIベースの車載ソリューションやオーディオ機器▽サムスンメディソンのプレミアム超音波診断装置――などが紹介された。
サムスン電子は、株主との交流を強化するため、株主が現場でGalaxy Tabを使って応援メッセージを入力すると、大型LEDディスプレイ「メッセージウォール」に表示されるプログラムも運営した。
会場を訪れたある株主は「株価が大きく下がったが、再び回復すると信じている」と述べた。
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