2025 年 4月 26日 (土)
ホーム経済流通ラーメンは重い、代わりに“これ”…韓国・八道、1年で440万個売れた「魔法の粉」

ラーメンは重い、代わりに“これ”…韓国・八道、1年で440万個売れた「魔法の粉」

八道(c)news1

「ビビン麺」や「王トゥッコン(大盛りカップラーメン)」などで知られる韓国の食品メーカー「八道(パルド)」が、新たなヒット商品「魔法の粉」で注目を集めている。ラーメンのスープ粉末を小包装にした「八道王ラーメンスープ」が発売から1年で440万個を超える販売実績を記録した。

業界関係者によると、八道は「王ラーメンスープ」に続き、人気ラーメン「トゥムセラーメン」のスープ粉末も新たに商品化し、ラインアップの拡充を進めている。

「王ラーメンスープ」は、ラーメンを食べた後に残るスープ粉末を活用したいという消費者のニーズに着目し、昨年4月に登場した調味粉末だ。1袋あたり5gの少量の包装とし、キャンプや旅行などでの携帯に便利な点が特徴。お湯を注ぐだけで簡単にラーメンスープが作れるほか、鍋や炒め物の調味料、スナックやフライドチキンのシーズニングなど、幅広い料理に活用できる。

発売から今年3月までの1年間で、累計441万個が売れ、特に昨年7月からは20袋入りではなく9袋入りの「小包装」バージョンをダイソーで発売。これだけで134万個が販売されたという。

オンラインコミュニティでは「ダイソーで買える神アイテム」「個包装なので色んな場面で使いやすい」と好評の声が多い。

ラーメンスープ粉末は農心(ノンシム)やオットゥギなど他社からも販売されているが、主に業務用の大容量が中心で、一般消費者向けの小包装商品は少ない。三養食品は「ブルダック」シリーズの液体ソースを販売しているが、粉末ではないため携帯性にやや難がある。

これに対し八道は、小包装で軽量化し利便性を高め、消費者の実用性を重視した戦略で差別化を図っている。

さらに、先月からは「トゥムセラーメン」のスープ粉末も発売された。もともと2006年にコンビニ向けPB商品として登場し、今では一般流通でも販売されているトゥムセラーメンは、スコヴィル値(辛さの指標)が9413SHUと非常に高く、辛口ラーメンファンに人気がある。

八道関係者は「スープ粉末だけでも味わいがあり、さまざまな料理に活用できるという点で、多くの消費者に支持されているようだ」と話している。

(c)news1

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