2024 年 7月 27日 (土)
ホーム経済モーテル/老朽化した倉庫→「若者の夢を叶える空間」に

モーテル/老朽化した倉庫→「若者の夢を叶える空間」に

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韓国で住民に嫌われたモーテルやモーテル街、老朽化した倉庫が、若者の夢を叶えるためのスタートアップ空間に生まれ変わっている。スタートアップ生態系の首都圏偏重問題が深刻な中、各地方自治体の努力が地域の均衡的な発展につながるかが注目される。

忠清北道(チュンチョンプクド)槐山郡(クェサングン)は先月22日、槐山邑(クェサンウプ)ムンム路一帯に「モンドレ丘」をオープンした。ここには若者の創業を支援する「モンドレスタートアップパーク」が建設された。地域住民に嫌われた宮殿風の旧モーテルが、青年創業支援センターに生まれ変わった。

建物の地下には商品などを広報し、インターネット放送ができるスタジオと公演のための練習場が造られた。1階は会議・オフィススペース、2階は青年創業企業などが活用する共有オフィススペース、3~4階はゲストハウス(13室)、5階は多目的スペースとなっている。

槐山郡の関係者は「中原(チュンウォン)大産学協力団と有機的な協力体制を構築し、モンドレ丘を雇用創出とともに地域に活力を吹き込む文化空間にしていきたい」と述べた。

釜山(プサン)の場合、先月初、釜山駅周辺の老朽化した空き倉庫が、スタートアップの拠点に変身した。釜山港湾公社は老朽化した遊休施設を増築・リニューアルし、ベンチャー企業・創業企業のためのスタートアッププラットフォーム「1876釜山」を造成した。

「1876釜山」(写真=釜山港湾公社)©MONEY TODAY

規模は地上4階建てで延べ床面積約857平方メートル。1階にビームプロジェクトを活用できるロビー、2階と3階には2人部屋(約2.5坪)8室、4人部屋(約3.5坪)6室、5人部屋(約5坪)2室など、人数の構成によって多様に活用できる共有オフィス16室が配置された。

釜山港湾公社は韓国海洋振興公社・釜山市・韓国海洋大・コリアスタートアップフォーラムと共同で運営し、スタートアップの発掘から事業化まであらゆるライフサイクルにおいて空間・資金・教育など多方面にわたって支援する計画だ。

青年親和都市を目標にする地域も増えている。慶尚北道(キョンサンブクド)慶山市(キョンサンシ)は、創業を控えた若者らの足がかりとなる慶山未来融合タウン事業を推進している。今年から3年間、350億ウォンを投入し、慶山大任(デイム)地区に地下2階、地上8階、延べ面積1万500平方メートル規模で建設する。

スタートアップ200社、ベンチャーキャピタル(VC)10社、専門アクセラレーター(AC)10社、産学研協力ネットワーキング、専門研究機関が設立される。慶山のチェ・ヨンジョ市長は「スタートアップ中心の産業構造の大転換と若者の夢を叶える革新成長プラットフォームとして定着するだろう」と語った。

慶尚北道浦項市(ポハンシ)も革新的な人材と企業が集まる「浦項型シリコンバレー」を実現するために慶尚北道コンテンツ企業育成センター、視聴者メディアセンター、青春センター、チェンジアップグラウンドなど青年関連のインフラを強化している。

浦項市は昨年12月、「慶北コンテンツ企業支援センター」をオープンした。文化体育観光省の公募事業である「地域拠点型コンテンツ企業育成センター」の一環として慶尚北道コンテンツ振興院と共同で総事業費110億ウォンを投じ、10階建ての規模で建設された。

企業入居室やスタジオ、コンピューター教育室、創造アートホールなど、コンテンツスタートアップ企業の成長を支援する空間として活用される。浦項市のイ・ガンドク市長は「若者の持続可能な活動を保障するため、良質の雇用創出など若者に優しい生態系を持続的に構築していく」と述べた。

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