2024 年 7月 27日 (土)
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メタバース浮上でVR・ARディスプレイが急成長

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VR端末「オキュラス(Oculus)」を前面に出した米メタ(旧Facebook)やアップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)などグローバルビッグテック企業が相次いでVR機器を発売している。オキュラスのクエスト2(Quest2)は昨年VRハードウェア市場占有率75%を占め、マイクロソフトとソニーもそれぞれホロレンズ2(HoloLens2)とVR2を出した。市場分析機関「IDC」は昨年のVR・AR機器出荷量は860万台で、2025年には6倍の5290万台に成長すると分析している。

VRハードウェア機器の出荷量が増え、搭載されるディスプレイパネル市場規模も急激に成長している。ディスプレー専門市場調査会社「DSCC」は今年1580万個のパネルがVRヘッドセットに使われると見込んでいる。VRヘッドセットの出荷量成長率を今年34%、パネル出荷量の成長率を50%と予測した。急激な成長率でARとVRディスプレイの年間売上が今年の7億7800万ドルから2027年には12倍の93億ドルに達すると予測している。

VRディスプレーのポイントは高解像度だ。頭に着用するVR機器は、目と画面の距離が近いため、解像度の低いディスプレイを使えばピクセルがまるで蚊帳(かや)のように見える現象が起きる。画面の動きが滑らかでなければ没入感が下がるだけでなく、めまいも誘発する恐れがある。

そのため、現在ほとんどのVRヘッドセットで使用されているLCD(液晶表示装置)よりも、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイを使ったVRヘッドセットが増えるというのが業界の見方だ。

サムスンディスプレーやLGディスプレーなど、韓国ディスプレー各社はVR関連OLED技術を開発している。業界はサムスン電子が今年、ARグラスを発売すると予想している。LGディスプレーも昨年、ARとVR用ディスプレーオレドス(OLEDoS)を公開した。オレドスは現在あるVR・ARディスプレイの中で最高水準の解像度と明るさを実現すると評価されている。

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