韓国でマダニに刺された人の約73%が刺されたことを認知していないことがわかった。マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)にはワクチンも治療剤もなく、致死率は20%近いが、多数が原因に気づいていないのだ。
マダニに刺されると数日から2週間以内に発熱、疲労感、筋肉痛、頭痛などの症状が出ることがある。
疾病庁によると、今年1月から先月28日までにSFTSにかかったのは188人。このうち19.7%の37人が死亡した。
疫学調査が完了した患者183人を分析したところ、マダニに刺された場所は菜園作業が63件(29.4%)、1回限りの野外活動が53件(24.8%)だった。マダニに刺されたことを知らなかった患者が72.7%(133人)に上った。
先月19日にSFTSで死亡した60代男性の場合、農作業の後に発熱や筋肉痛などが出始め、3日後に入院して治療を受けた。入院3日目にSFTSの陽性判定を受け、病状が急速に悪化。2日後に死亡した。
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