2024 年 10月 8日 (火)
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マイナージャンルだったBL(ボーイズラブ)、なぜ今ヒット? (1)

  現場ルポ  

「セマンティックエラー」(写真提供=WATCHA)©MONEYTODAY

韓国の20歳、女性、Aさん。少女漫画イラストR15指定のウェブトゥーンを読んでBL(ボーイズラブ)ジャンルに入門した。10話あたりまで読んで、それが男性同士の愛の物語であるということに気づく。

韓国ポータルサイト大手で連載されているうえ、男性主人公のうち1人のキャラクターデザインが、ショートカットの女性であると思うくらい綺麗だった。何でも最初が難しいと言ったものか。

誤解をきっかけに、拒否感なくBLジャンルを受け入れるようになった。それからは、戸惑いはなくなった。次第にBLウェブトゥーン、ウェブ小説プラットフォームを突破して、今ではBLドラマまでに手を伸ばした。

BLウェブドラマ「セマンティックエラー」が5週連続で韓国の動画配信サービス「WATCHA(ウォッチャ)」視聴ランキング1位を維持している。今年2月16日に公開された直後に1位を記録した「セマンティックエラー」は、「中小企業物語」のシーズン5と1、2位を争ったが、4話公開後、継続してトップの座を守った。

「セマンティックエラー」は、美大生のチャン・ジェヨン(パク・ソハム)と工学部生のチュ・サンウ(ジェチャン)が、教養の授業やゲーム制作プロジェクトを通じて出会い、恋に落ちていく物語を描いたキャンパスロマンスだ。

WATCHAの購読者数が、OTT業界1位の米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)とは比べ物にならなくても、韓国国内でマイナージャンルに分類されていたBL映像コンテンツで初めて、有意義な大衆性を確保したことは確かだ。

「君がエイリアンだろうと、男だろうと構わない」――これがBLの世界観だ。BLはヘテロロマンティック(Heteroromantic、異性に恋愛感情を抱くこと)とは異なり、愛を分かち合う主人公が男性同士に限る。BLドラマもストーリの主体が男性であること以外は、ほかのロマンスドラマと変わらない。

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