韓国の食品医薬品安全処はこのほど、江原道洪川(カンウォンド・ホンチョン)の巨大リゾート施設ビバルディパーク内の一般飲食店で、ペットの出入りを許可した「規制サンドボックス」モデル事業の運営状況を点検した。今後ペットと自由に出入りできる飲食店が大幅に増える見通しだ。
規制サンドボックスとは、新産業、新技術分野における新製品やサービス向上のために時間や場所、規模など一定の条件付きで規制を緩和する制度をいう。
今回の点検は昨年8月、食品医薬品安全処が規制改革の課題の一つとして、12月にモデル事業化した「ペット同伴出入り飲食店」が円滑に運営されているか確認するため実施した。
現行の規定では飲食店とペットの出入り・展示・飼育が伴う施設は完全に分離されており、食事をする空間に出入りさせる行為は食品衛生法違反に当たる。しかし、ペット人口の増加に伴い、飲食店でも同伴を望む消費者が増えており、今回のモデル事業が許可されることになった。
食品医薬品安全処によると、現在10カ所98店舗がモデル事業の許可を受けており、4カ所38店舗は既に営業中だ。参加業者は営業開始日から2年間、テスト運営する。
参加業者は▽ペットが出入りできることの告知▽飲食物提供・陳列時の異物混入予防措置▽かみつき事故・家畜伝染病予防のためのペット移動禁止(首輪固定)――などのガイドラインを順守しなければならない。
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