韓国で新型コロナウイルス新規感染者数が5日、日曜日としては昨年7月以後、最も少なくなった。室内マスクの着用が義務から勧告に変わってから1週間が過ぎたが、懸念していた感染者数の増加はなかった。
疾病管理庁の中央防疫対策本部によると、5日午前0時現在の新型コロナウイルスの新規感染者数は1万4018人だ。同日の感染者数は前日より606人減った。先週の同じ曜日と比べると4846人減。日曜日としては昨年7月3日に1万36人が感染してから31週間の中で最少だった。
感染者数増加が抑えられているのは、「周囲が気になる」「もう慣れた」「安全を期して」などの理由で自発的にマスクを着用する人が多いためとみられる。すでにほとんどの国民が自然感染を経たため、室内マスクが完全に解除されたあとも感染者数の激増はないという見通しも出ている。
米紙ニューヨーク・タイムズは1日、韓国など東アジア諸国で感染者が増えない状況について「多くの市民が依然としてマスクを着用している」点を理由にあげた。
また、東アジアではPM2.5汚染が深刻なうえ、インフルエンザ・季節性アレルギーなど呼吸器疾患が流行することも自発的にマスク着用をする理由とされた。韓国と日本の場合、公共交通機関と医療機関ではマスクを着用する必要があり、外してからいちいちまた取り出すのが面倒だという点もマスク着用を続けている原因である。
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